武蔵
武蔵
-Rampagers/
DESCARADOS
-HIPHOP
4歳からダンスを始め、DANCE ALIVE KIDS SIDEにて2年連続ファイナルに出場。
さらに勇太さんとのユニット、Rampagersでは今年のWDCで準優勝するなどチームでも活躍。
弱冠13歳ながら渋さすら感じさせる独自のHIPHOPスタイルで、
バトルやコンテスト、ショーケースなど、様々な現場で功績を残す武蔵さん。
このインタビューでは武蔵さんのダンス人生における三つの転換点を軸に、 その時の出会いや経験を通して、ダンスや思考がどのように変化し現在の活躍まで至ったのか、
じっくりお話を伺いました。
『アイソレをすると落ち着く』
ー今回REELで踊っていただきありがとうございました! 日頃から踊る時に意識してることはありますか?
ありがとうございました。 踊ってる時はアイソレを意識してて、ボディーコントロールをうまく使って踊ることは意識してます。
ーアイソレの大事さに気づいきっかけなどはあるんでしょうか?
ずっと教わっているYASSさんもそうですが、上手い人はやっぱりアイソレが凄いんです。 それと自分はバトルの時アイソレをすると落ち着くんです笑
ー落ち着くっていうのは面白いですね笑
多分アイソレは音をよく聴いてやるので、そうやって身体に音を流すことで内に入れるというか、すごく集中できるんですよね。
ーバトルで音の聞き方で意識してることはありますか?
バトルの時はすぐ出ていかないで、まずは裏の音を手で取ります。 それで音が身体に馴染んでから踊り始めますね
ーなるほど。今回の踊りでもアイソレのクリアさが際立ってました。
ありがとうございます。 今回は特に音が綺麗にハマるような踊りをしたくて、ピアノがおしゃれでカッコ良い曲を選びました。
アイソレや体のコントロール、音のハマり方とかに注目して見て欲しいですね。
『零ZEROcrewのショーをきっかけにシーンと繋がる』
ーここからは武蔵さんのダンス人生にフォーカスしてお話を伺いたいのですが、まずはご自身の中でここで踊り方や価値観が変わったという、3つのターニングポイントを教えて頂きたいです。
一つ目は、2018年の小2の時で、零ZEROcrew(YUSEIさん、KELOさん、Mr.Baabeeさん、YASSさんからなる新進気鋭のHIPHOPチーム)のショーにYASSさんに誘ってもらって、出たことですね。
そこから色んなダンサーさんに繋がっていきました。
二つ目は、2019年に中国で開催されたバトルに出たこと。
これもYASSさんにお誘い頂いて、世界中のダンサーを目の当たりにして衝撃を受けました。
三つ目は、去年DANCE ALIVE2021で初めてファイナルに行けたことですね。
そこで負けたのが悔しくて、バトル前に練習をするようになりました。
ーありがとうございます。その3つを軸に質問していきますね。 まずはそもそものダンス始めた時期ときっかけは何ですか?
始めたのは、幼稚園生で4歳の時です。
当時仮面ライダーが大好きで、テレビや舞台で仮面ライダーがダンスを踊るシーンがあって、それを見てやりたいと思ったのがきっかけですね。
ーダンサーというよりは仮面ライダーだったんですね笑 ジャンルは何から始めたんでしょうか?
HIPHOPですね。
ー今のメインジャンルですね。他のジャンルも何かやってましたか?
小4くらいからKELOさんにPOPを教わってます。
キレやストップの精度を上げるためにPOPをやってみたらとお薦めされて、それが結構今のスタイルに役立ってますね。
ーKELOさんは零ZEROcrewのメンバーですね。そもそもはYASSさんに零のナンバーに誘われたということですが、YASSさんとの出会いは何だったんですか?
元々U-KI the retroさんにダンスを教わってて、2017年のALIVEのファイナルで、U-KIさんの対戦相手がYASSさんだったんです。
そこでYASSさんのダンスに衝撃を受けてレッスンに通い始めました。
ーなるほど。それでYASSさんに教わり始めて2018年には零ZEROcrewのショーにも出させてもらったと。
そうですね。その時は零ZEROcrewの方々以外にも、色んな人達が出ててそれこそU-KI the retroさんやLEOさんなど色んな人と同じ作品で一気に繋がれるきっかけになりました。
ー界隈でも多くの人に知ってもらえるきっかけになったと。その頃にはバトルでも優勝したりとダンスのレベルも数段上がったと思うのですが、勝てるようになったきっかけなどはあるんでしょうか?
YASSさんやU-KIさんのバトルをYoutubeで見て、バトルのやり方とかを勉強してました。
ーバトルのやり方っていうのは具体的にどういうことですか?
音の取り方とか、相手へのアプローチや見せ方、その辺を意識し始めて勝てるようになりました。
ただ踊るんじゃなくて対戦相手のコミュニケーションや、ジャッジやお客さんへのアプローチなど総合的なバトルスキルが上がった感じですね。
ーバトルの作法が身についたんですね。もう少し具体的にバトルの時に意識してることがあれば教えて欲しいです。
よくやるのは、相手の踊り方や雰囲気を見て、ガツガツくる感じだったら、 逆にこっちはコントロールをしてちゃんと音をとって落ち着いて魅せたり、曲に寄り添って踊ったり、 相手との違いを魅せるように意識してますね。
『世界の衝撃とDANCE ALIVEでの悔しさ』
ー次に二つ目の転換点である、2019年の中国でのバトルについてもお伺いしたいです。これもYASSさんにお誘い頂いて行ったんですね。
そうですね。YASSさんに誘っていただいて、渡航費なども全部出していただいたんです。
バトル以外にも色んな場所に連れていってもらって、RioちゃんやTATSUKI君などもみんなで行って本当に楽しかったですね。
ーダンサー仲間との遠征最高に楽しそうです。バトルでは海外のダンサーの踊り方が違くて衝撃を受けたとおっしゃってましたが、日本人のダンサーとどういう違いがあったんでしょうか?
日本人のダンサーは真面目な感じで、一方で海外のダンサーは音の取り方が面白いというか、遊びが効いてるんですよね。
元々Paradoxとか海外のダンサーも好きで、そういう引き込まれるダンサーが中国のバトルでは沢山いて衝撃を受けました。
ーなるほど。そこで衝撃を受けて踊り方に変化が起こったりもしましたか?
以前までは相手に勝つだけを意識してて、シンプルであまり面白くない踊り方だったのかなって思います。
でも中国から帰ってきてからは、誰が見てもすごいと思う動きや、びっくりするような動きを意識して混ぜたり、練習するようになりました。
ー特にその雰囲気が出た印象に残ってるバトルはありますか?
去年のDANCE ALIVE HERO’S2022の予選は良かったと思います。
武蔵 vs Baby Konkrete a.k.a Prince Krow BEST4 DANCE ALIVE HERO’S 2022 KIDS KANTO X
ーDANCE ALIVEのお話が出たので、三つ目の転換点についてもお伺いしたいです。2021で初めてDANCE ALIVEのFINALに行けたということですが、初挑戦はいつごろですか?
3年生の時ですね。そこから毎年チャレンジはしてました。 去年初めてFINALに行けた時は本当に嬉しかったです。
ー2022と2年連続のFINAL出場素晴らしいです。21の初舞台はどうでしたか?
結果はベスト16でした。正直全然上手くいかなかったですね笑
ー誰に聴いてもDANCE ALIVE FINALの雰囲気は独特だと言います。
本当にそう思います。当日は緊張しすぎて音が身体に全然入らなかったです笑 すごく悔しかったですね。
ーその悔しさからバトルの前に練習するようになったと伺いましたが、それは自発的に何でしょうか?
そうですね。ALIVEの後に、「GET AWAY」というバトルがあって、練習してからバトルに向かったらすごく調子が良くて優勝することができたんです。
それで事前の練習が大事だって気づいて、今ではルーティンにしてますね。
ー練習というと具体的にどういうことをやっているんでしょう?
アイソレをやるのはもちろん、バトルを想定して1分をどう使うかっていうイメージトレーニングをしてますね。
最初は落ち着いて入って、徐々に盛り上がる感じだったり。
あとは練習すると単純に安心するんですよ。
練習しないとその時によってムーヴのクオリティが変わるんですが、練習するとあまり緊張せずに挑めるし曲もちゃんと聴けていい動きができますね。
ー確かに練習はしててもバトルのイメトレは意外とやってない人が多いかもしれないですね。 練習をして挑んだ2022のDANCE ALIVE FINALはどうでしたか?
やっぱり2021よりは断然調子も良くて、勝てそうだなって感じでかなり自信がありました。
ですが2ムーヴ目でかまされて結果負けてしまいすごく悔しかったですね。
ーALIVEの壁は厚いですね笑
そうですね。一応KIDSはあと3回チャンスがあるので何としても優勝したいです。
『同世代はみんなライバル』
ー現在と今後についてもお伺いしたいです。今はDANCE ALIVE 2023の予選が始まってますよね。
そうですね。今はALIVEで結果を残すのを目標に頑張ってます。
ーこの人には負けたくないっていうライバルはいますか?
チームメイトの勇太はもちろん、HOUSEのsomaなど同世代はみんなライバルですね。
ー今学校では陸上部にも所属してるとか?笑
はい笑 元々走ることが好きでウサイン・ボルトに憧れてたんです。
ーてことは短距離ですか?
ですね。今は100mで大会とかにも出てます。夕方には終わるので夜はダンスしに行ったりレッスンに通ったりしてますね。
ー体力が凄まじいです笑 最後にもう少し、ダンサーとしてどうなっていきたいかなどもお伺いしたいです。
やっぱりプロダンサーという存在は憧れますね。 あとはバトルだけじゃなくてコレオ系も得意なダンサーになりたくて、今はGANMIのkooouyaさんのレッスンに通ったりもしてます。
ーダンサーとしての可能性がより広がりそうですね。どんな活動がしたいなどもありますか?
やっぱりダンスをしてて海外のダンサーも好きなので、世界で飛び回って活動できたら楽しそうですね。
ー今後のご活躍が楽しみです。ありがとうございました!
まずはALIVEでの優勝を目標に頑張ります。ありがとうございました!