ダンサーネーム:AITO

チーム:dip BATTLES

ジャンル:HOUSE / HIPHOP

現在Dリーグ“dip BATTLES”の一員としてプロリーグで活躍しながら、
個人でもDANCE ALIVE HERO’S 2022 CHARISMAXⅡ HOUSEサイドにて準優勝に輝く

またダンスのみならずアーティストとして個展を開くなど、多方面でその才能を開花させるAITO

今後のさらなる躍進が期待される彼の人生と思想を紐解く

現在の活動について教えてください

プロダンサーとしてDリーグ“dip BATTLES”(@dip_battles)で活動しているのがメインですね。

あとは“TONY CREATOR”名義で作家活動をやってて個展や販売をしてます。(@tony.tnue)

今回REELで踊った感想や見所を教えてください

ハウスってロングで見せるものだと思っているんですが、REELってなると尺が短いのでその中でいかに内容を詰め込んで魅せるかっていうことを考えて踊りました。

僕はハウスが独学なので変に型にはまってないところが強みかなと思います。

あと元を辿るとヒップホップだったりニュージャックスイングの昔の人達から影響を受けてて、
先人達の奇想天外な発想だったりぶっ飛んだバイブスだったり、
他人を意識せずに自分の世界の中で壊しにかかってる感じにかなりくらってて、
そういうことが原体験として自分のダンスに現れてると思います。

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ダンスを始めたきっかけは?

ダンスは幼稚園の年長からやってるんですけど、その時は後ろで寝てたり、靴を投げて鏡割っちゃったりでまともにダンスしてなくて辞めさせられちゃいました笑

その後しばらく時間が経って小5の時に、駅前のお祭りで舞台の上でダンスを踊ってる人達がいて、
それを見て面白そうだなと思って振付師の人に自分からやりたいですって声をかけました。

最初はニュージャックスイングから始めて3年前からハウスをやってます。

影響を受けたダンサーを教えてください

昔の人がやっぱり好きで一番はROOTS”(日本のオリジナルハウスダンスチーム)ですね。

ROOTSのダンスは遊びの延長という感じがして、僕自身それがダンスのあるべき姿だなと思ってます。

機械的じゃなくてナチュラル。変に考えないで自分の感覚だけで踊ってる人達にすごく影響を受けてます。

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絵はいつから描いているんですか?

描き始めたのは小学校からで、中学生の時とかは教室中の壁に自分の絵を貼りまくったりして狂ってる感じでした笑

そしたら一人の先生がそういう行動を評価して、
「AITOは絶対アートの世界に行った方がいいよ」って言ってくれて、
勧めてもらった高校にいきました。

通信制の付属でデザインの資格も取れるみたいな学校で、そこでデザインの基礎とかを学びましたね。

ただ通ってた時も躁鬱な感じで半年くらい不登校になってしまって、
卒業単位が足りず3年間通ったんですけど卒業できなくて、
逆に家にいて集中してる時は何時間でも絵を描けるみたいな感じで、その時作った作品で2020年に個展をしました。

Dリーグの話はちょうど卒業できないってなったタイミングで来て、
僕自身目立ちたがりな部分だったりスターになりたいっていう願望があったりもするし、
こういう表舞台で活躍できれば裏でやってる活動も見てくれるかなと思って参加を決めました。

作品を作る時に意識してることは?

自分がワクワクするというのが大前提で、見た瞬間に何も言えなくなるような規格外なやばいものを作りたいと思ってます。

やっぱり見て一発でワーってなるものが、人間の本質の発想力や生きる力を引き出すものだと思ってて、そこはストイックに考えてやってます。

そのやばいを追求するには構図だったり色の他にも、荒々しい力だったり、人間的な要素を入れたりもしてて、

僕の作品を観てくれた人はユニークとかミステリアスとか、僕自身の性格と同じような印象を持つ人が多いですね。

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ダンスを踊る時にもそういう「やばい」という考えが根本にあるんですか?

そうですね。やばいダンスを踊る為にもやばい人間でないといけないと思ってます。

やばいっていうのはセンスという話になってくるかもしれないんですが、
どこに住んで何を観て何を感じてどういう判断をして、っていう生活の中から生まれてくると思います。
ダリも俺自身がドラッグだって言っててそういう感じですね。

その為にも、否定することはすごく大事だと思ってて、自分にとって必要か必要じゃないかを常に選択することでそういったセンスを磨いています。

そういった選択をするには自分のセンスに自信を持ってないと難しいと思うんですが、AITOさんが自分に自信を持てたのはいつ頃なんでしょうか?

最近ですね。

自信を持ってるというか嫌でも自信を持たないといけない。
ダンサーとしてステージに立ってる時は自信を持つ、逆に降りてる時は自信を無くすという精神を大事にしてます。

普段から自信があったら練習もしないし学びもないと思います。
逆にステージに立つ時は自信がないダンスは誰も観たくないだろうし、自分に自信を持ってたらダンスも生き生きしてくると思います。

僕は自分のダンスに自信を持ってるしなんなら一番好きです。
なのでそういう生き生きしてるダンスにも注目して動画を観てほしいです。

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今後の展望について教えてください

ダンスを中心にして表現の幅を広げていきたいと思ってます。

ファッションでもアートでも、音楽の業界でも、まだダンスとつながる部分が少ないなと感じてて、
そういうとことダンスがグッと距離が近くなったらカルチャーショック見たいのが起こるのかなと。

僕自身個展を開いたりしてるので、そういう場で新しい表現の開拓みたいな企画を少しづつやっていけたらなと思ってます。

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