ダンサーネーム:CGEO

チーム:temporaly

ジャンル:POPPING

1999年からダンスを始め、沖縄大阪東京と拠点を移しながら全国的にSHOWやWORK SHOP、JUDGE等を行う。

Uk Bboy Championship、Juste Debout、K.O.D等の世界大会で日本代表を務め、近年では同郷沖縄のメンバーとTOKYO DANCE DELIGHT VOL.19にて優勝を飾るなど常に第一線で活躍。

また数々のイベントのオーガナイザーとしても活動し、世代を跨いだシーンの活性化を促す。
そんなCGEOさんのダンスを始めた当時の話や、スケールアップを続ける現在そして今後の展望などを聞いた。

ー早速ですが、今回のダンス(REEL)の見所があれば教えてください。

フリースタイルで踊っているのでその場限りの臨場感を感じてくれたら嬉しいです。

あと内容で言えば、僕はものすごく感情が込もってるダンスが好きなので、一つ一つのヒットや動きにもそういった感情を込めて踊ってるのでそこも見て欲しいです。

ー実際に見させて頂いて刺さるように伝わってきました。
感情を込めるためにどういったことを意識して踊ってますか?

感情の中には色々な情緒があると思います。強さだけではなく弱い部分もある。
ダンスでもその強さと弱さのメリハリを意識して踊ってます。

例えば最も弱いのは完全なるストップ。それも軸が少しでも揺れてるとその弱さが見えないので、完全なるストップであること。
それがあるからその後の強さが映えるんだと思います。

ーダンスを始めたのはいつ頃でしょうか?

1999年で当時は高校1年生でしたね。
temporalyのチームメイトでもあるSOTA-NI-とは当時から仲が良くて、二人とも中高からダンスをやってたんです。

僕らは地元が沖縄なんですけど、ちょうどその時期に沖縄でダンスレッスンが始まるってなって、二人に誘われたのがきっかけでしたね。
二人がやってたのがポッピンだったので僕もポッピンから初めて、まさか自分がダンスをやるとは思ってなかったんですがすぐにハマりました。

ー当時の沖縄のダンスシーンはどんな感じだったんでしょうか?

まだダンススタジオとかもなくてレッスンも公民館みたいなとこでやってましたし、ダンスの知識もあやふやな感じでした。

2001年頃にスキーターラビット(ポッピンを作り上げた伝説的グループELECTRIC BOOGALOOSのメンバー)と大阪のテツジさん、WILD CHERRYさんが沖縄に来て、レッスンを受けられる機会があって、
そこでマスターオーフレックスやウォークアウトなど技の名前を知ったり、音楽の聴き方とかも教えてもらいました。
それまではブガルーもスタイルじゃなくてステップだと思ってました。

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ーオリジネーターのスキーターラビットに直接習えるのは凄いですね。
プロダンサーになろうと思ったタイミングはあるんでしょうか?

始めた当初からプロになりたいと思ってはいたんですが、それこそ2001年に沖縄でスキーターラビットとポッピンピート(ELECTRIC BOOGALOOSの主要メンバー)のショーがあってそれを見たのが特にデカイと思います。

その時はリハーサルから見てて、初めて生でショーを見てリハの時に知らないうちに涙が出てました。
本番も会場がぶち上がってて僕は当時18歳でしたが絶対にこんなダンサーになりたいと思ったんです。

ーそれはすごい体験ですね。
CGEOさんがダンスに感情を込めるのもその時の感動が原体験としてありそうです。

確かにそうかもしれないです。
僕の踊りを見た人から、いつも気合い入ってますねって言われたりするんですけどそりゃ気合い入れてなんぼでしょっていう笑 心が動かなきゃ意味がないって思ってるんです。

そういった心を動かせるダンスって自分をさらけ出してるものだと思ってて、
スキーターラビットやポッピンピートはそれに加えて高次元なスキルと遊びとグルーヴが相まってて本当に衝撃を受けました。

だから僕もスキルもありつつ感情をめっちゃ込めるっていう踊りを目指してます。

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ー沖縄でプロダンサーとして活動していくことになるんでしょうか?

いえ、当時の沖縄ではまだダンスで食べていける環境がなくて、正直どうすればいいかわからなかったんです。

20歳の時にtemporalyで大阪のDANCE DELIGHTで優勝できて、それでNHKが取材してくれたりちょっと話題になってこれでダンスで食っていける!って思ったんですけど、何も生活が変わらなくて、、それで沖縄を出ようと決心しました。

大阪に24歳くらいで拠点を移して、そこから紆余曲折ありプロダンサーとして生活できるようになりました。

それで10年くらい大阪で活動した後に東京も一回気になるし住んでみようと思って2017年から東京を拠点に活動してます。

ー東京と大阪でダンスシーンの違いはありますか?

シンプルにダンス人口の差が桁違いなんでそれに応じてシーンも違うなと感じますね。

ざっくり言うと東京はダンサーが多くて、特に若者が活発でキャッチーで発信力のある場所。
大阪はダンサーが少ない分、職人気質で深ぼられてる場所っていう性質がある気がします。

自分はどっちかっていうと職人気質な方なんで、最近は東京のスキルだけではない魅せ方の上手さみたいなのも刺激があって、いいとこは吸収していきたいですね。

それこそダンスナウで去年REEL撮らせてもらってからそういう発信も頑張ってます笑
見てくれる人も着実に伸びてるんで自分を知ってもらえるきっかけを増やせればいいですね。

ー現在はプレイヤー以外にイベント運営もされてますよね。

そうですね。今メインで運営してるのがバトルのHOTBOX、パーティーのUP&DOWN、あとは沖縄で決勝があるGROOVE LINE、他にもHIROさんが運営してるMIXSQUADなどにも関わらせてもらってます。

ー最近開催されていたHOTBOXとUP&DOWNについて詳しくお聞きしたいです。

HOTBOXは僕とRYOSUKEさんで企画していて、二人とも鬼のバトラーでバトルを愛してるので内容はポッピンの1on1バトルですね。

2017年に僕が東京に移り住んだ時に、大阪に比べて人数が多い分、上と下の世代でコミュニティが分かれてるなと感じて、そこをごちゃ混ぜにして交流するイベントをやりたいってRYOSUKEさんと飲んでるときに話したのがきっかけです。

なのでジャッジも年齢差をつけたり全世代が熱くなれるイベントを目指してます。

一方でUP&DOWNはダンスジャンルの枠も取っ払って、ユニークで楽しいおバカなパーティーみたいなノリのイベントで今年で11年目になります。

とにかく運営の僕らが本気で楽しんで遊んでるイベントなので、UP&DOWNは絶対行きますっていう子も多くて最高に気持ち良く酔えます。

次回は東京で6月25日に開催予定で、激ヤバショーケースはもちろん、後半のパーティータイムがやっぱり最高なので気になる人は是非来て欲しいですね。

ーどちらも世代を超えて交われるのは刺激的ですね。

やっぱり沢山の世代が関わって発展していくシーンにいる方が楽しいですし、下の世代はこれまでシーンを作ってくれてきた先輩に感謝できるきっかけにもなります。

僕も先輩から受け継いだこのバトンを下の世代に繋いでいけたらって思ってますし、ダンスの面でも下の世代から刺激を受けててまだまだ負けないよって思いながら頑張ってます。

ー最後に今後の展望などがあれば教えて欲しいです。

10年くらい想ってる夢は沖縄でフェスをやることですね。

まだ漠然としてますが、ダンスのショーはもちろん音楽ライブがあったり、他にも色んなパフォーマンスを見れたり、出店もあったり、とにかく自分の好きを詰め込んだお祭りをやりたいです。

一応今年の8月に大阪で1000人以上の規模の大UP&DOWNをやるつもりでいて、そういう感じで徐々に規模感をスケールアップさせていきながら、自分がいいと思える空間を今後も作って行けたら最高ですね。

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