いのまいこ
ダンサーネーム:いのまいこ
ジャンル:JAZZ
6才からクラシックバレエを始め、2015年よりフリーとしてJazzを中心に活動。
イベント・舞台・ライブのゲスト出演や、King Gnu『三文小説』MVを筆頭にさまざまなメディアへ出演するなど、
多岐にわたって活躍するいのまいこさん。
そんなまいこさんがバレエダンサーからジャズダンサーに転向していく意識の変化、
またプロダンサーとして現在のご活躍に至った経緯など、ダンス人生における数々のターニングポイントを伺った。
ー今回初めてジャズダンサーの方に踊っていただきました。
スポットライトの元で踊ってみていかがでしたか?
スポットライトの元で踊ってみていかがでしたか?
ジャズは基本的に大きく動いて魅せるものなので、こういう限られた空間で踊るのは難しかったですが、
そこでどうやって魅せるかを考えるのは楽しい部分でした。
特に今回は定点映像なので、ダンサー側で奥行きをつくる必要があるなと思いました。
なのでレンズっていう面に対してどう角度をつけて踊るかを意識しました。
ー舞台で踊る時にも意識してることはありますか?
触りにいけてない空間を触りに行くことですね。
舞台に近いお客さんだけでなく、後ろのお客さんにも同じ熱量を届けたいので、
どうやって踊るかよりはそのエネルギーをどう伝えるかを意識してます。
例えば、前だけでなく自分の後ろの空間も含めて前に飛ばす意識を持つと、
踊りも変わるし自分のみてる景色も変わってきます。
そういうことをずっと意識して今では無意識にできるようになってきました。
ーダンスを始めのはいつ頃ですか?
小学校1年生の時で、元々ピアノをやっていたんですがじっとしてるのが苦手で、友達がクラシックバレエをやってるのについて行ったのをきっかけに始めました。
上半身と下半身で別々なことをするっていうのが得意ではなかったんですけど、昔からターンやジャンプは好きで、
エレガントというよりはパワフルなダンサーって感じでした。
ーかなりバレエ歴が長いですよね?
そうですね。バレリーナを目指してた時期もあって高校生までバレエ漬けの日々でした。
でもそれ以外でも舞台に立ちたいと思って、
高校卒業後は“舞台芸術学院”という舞台を中心とした専門学校に行きました。
ジャズダンスに触れたのもそこからですね。
ー卒業後の進路はどうしたんでしょうか?
やっぱりダンスをやってる時が自分が一番輝いてる瞬間だ!と思ったのと、すぐにダンスでお仕事がしたいっていうのが強かったので、
最初は舞浜のテーマパークでダンサーとして働かせてもらってました。
行く行くはメディアや舞台の仕事がしたかったので、まずは毎日お客さんの前で舞台に立つっていう経験ができたのは大きかったですね。
ー本格的にジャズダンサーとして活動したいと思ったきっかけはあるんでしょうか?
テーマパークダンサーになった当初からバレエを生かしながらダンサーになりたいっていうのはありました。
きっかけとしてはテーマパークの2年目の時に、初めて原田薫さんのジャズレッスンを受ける機会があって、 そこでもっとジャズを深くやりたいと強く思ったのが大きいと思います。
3年目にはジャズのクラスにちゃんと通い始めて、そこでテーマパークを辞めて舵を切りました。
ーまいこさんが感じるバレエとジャズダンスの違いが知りたいです。
バレエは演目があってそれを完璧にこなすことが大事で、列や角度、つま先や顔の向きなど全て揃えるのに美学があるんです。
なので顔の表情なども無表情で魅せることが多いです。
ただ私は普段から感情の起伏も豊かなので、そういった感情を踊りに表現できるのがジャズの魅力だなって思います。
私は目立つのも好きなのでそういう自分の個性を表現できるジャズがしっくりきたんだと思います。
ープロダンサーとして生活できるようになるまでにはどのくらいかかったんでしょう?
27歳くらいでバイトを辞めてダンスだけで生活できるようになったので、テーマパークを辞めて3、4年かかりましたね。
ーお仕事が増えたきっかけなどはありますか?
2018年に#まいにちいのまいこっていうインスタの毎日投稿を1年やってて、そこで私の踊り方や、名前が浸透して行ったのが大きかったですね。
実際にその投稿を見てレッスンに来てくれる方が増えてレギュラーのクラスができたり、DMで舞台の仕事をもらえたりもしました。
私は誰かのアシスタントになるのも性格的に向いてないと思ってたので、そうやって自分の力で繋げて行けたっていうのは自信になりましたね。
まいにちいのまいこの投稿
ー今特に力を入れてる活動は何ですか?
やっぱりフリーランスは繋がりが大事なので、コミュニケーションを取ることは活動の一環として意識してます。
特に今はコロナ禍で気軽に飲みの席とかで交流を深められないので、現場で楽しくおしゃべりしたりコミュニケーションをとる事は大事にしてます。
ー確かにまいこさんと会話するといつも元気がもらえます笑
そういったコミュニケーション力が活きる現場はありますか?
そういったコミュニケーション力が活きる現場はありますか?
最近面白いのはポージング指導の現場ですね。
池田エライザさんや宮沢りえさん、欅坂46などプロのモデルさんじゃない方々に、広告撮影の際のポージングを指導させていただく機会を頂いていて、
それを機に言葉で伝えることも面白いと思うようになりました。
例えば、肘で数字書いてみてとか、スタジオの端から端まで歩いてたまにカメラ見てとか、
より具体的に指示を出したり、ちょっとしたワードチョイスとかを工夫することで伝わり方も変わるし、モデルさんもなるほど!って納得してくれて見栄えがガラッと変わるのが楽しいですね。
自分がモデルとしてお仕事をいただく機会も多いので、自分の学びにもなります。
ー最後に今後の展望があれば教えてください
私はなるべく自分がセンターに立っていたい人なので、できる限りプレイヤーでいたいですね。
あとは海外にお仕事で行きたいです。
やっぱり日本でずっと踊ってると日本の感覚が当たり前になるので、違う文化で育ってる人達に自分の踊りがどれだけ通用するか試してみたいです。
ようやくコロナも落ち着いてきたので、まずはヨーロッパの街並みに足を踏み入れたいですね。