ダンサーネーム:KARIN

チーム:ena&KARIN

ジャンル:LOCKING

6歳でダンスを始め、幼少期からバトルやコンテストで結果を残し、
2012年には『日本テレビ スタードラフト会議』に出演。
メガネにオーバーオール姿の衣装で力強いLOCKダンスを披露し『かりんちゃん』として一躍有名に。

2018年には世界最高峰ダンスバトル『Juste Debout Japan』にて日本代表に、
フランスパリで行われる本戦『Juste Debout Final in Paris』では世界4位を受賞。

現在は会社員をしながら、ダンスインストラクター、オンラインサロン運営、書籍出版、地元PR動画制作協力など、
独自の活動を展開するKARINさん。

今回のインタビューでは、ダンス一筋に結果を残してきた彼女のこれまでの歩み、
そして現在できることとやりたいことをミックスさせ、多面的な展開をみせるその活動と思考を深堀りする。

ー今回REELで踊っていただきありがとうございました!
踊る時に意識したことなどはありますか?

ありがとうございました!

音楽を魅せることは常に意識してて、ダンサーより音楽を主役にしたいという気持ちが強いです。
私が踊ることで「こんなとこにこんな音があったんだ!」って思ってくれたら嬉しいですね。

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ー音楽を細部まで聴けるようになる練習法などはあるんでしょうか?

よくやるのはスピーカーの近くで目を閉じて聴くことですね。
目の情報ってすごく多いので、それを遮断して耳に集中すると、普段聞けない音に気付くことができます。

あとバトルなど即興で踊る場合はそうもいかないので、
音の転換やどんな音が次くるのか予想しながら踊る練習をしてみるといいと思います!

ーなるほど!まずは集中して音を聴いてみることが大事ですね。
今回のダンスの見所も教えて頂きたいです。

見てる人に伝わるように、ボーカルなどの聴こえやすい音はわかりやすく取ってますね。
特にボーカルのブレスがどう終わってるか、例えば「フー」なのか「フッ」なのかで、抜いたり止めたり、細かいニュアンスで動きを変えてます。

あとは音数を意識してて、シューって一息の音を二つの動きにしないなど細かい意識をしてるので、何度も見て欲しいですね!

ーダンスを始めたのはいつ頃ですか?

小学校1年生の時で、クラスの友達がダンスを習ってて私も始めました。

最初はJAZZ HIPHOPからで、兄がLOCKダンスを習い始めて、9歳の時に私もLOCKを始めました。

ー影響を受けたダンサーさんはいますか?

師匠でもあるHANAIさんのダンスがすごく好きで、小学校5年生くらいから地元の岐阜から滋賀のレッスンに通ってました。

ソウル系の落ち着いてシルエットを魅せるダンススタイルにかなり影響を受けてます。

ー確かスタードラフト会議に出演されたのもそのくらいですよね?

2012年で小学校6年生の時ですね。

テレビ局の方がたまたまYouTubeでダンスを見てくれて、
当時はメガネで、地味めな子がえぐいダンスしてる!ってなって連絡をいただいて出演が決まりました笑

ースカウトされた感じなんですね!笑 当時の反響はやっぱり凄かったんでしょうか?

そうですね。どこ行っても声かけられるし、写真撮るために追いかけられたり、テレビの影響力ってすごいなーって思いました笑

そこから色んなメディアのお話も頂けたり、おばあちゃんになっても語り継ぎたいくらい思い入れのある出来事ですね笑

KARINさんの当時と現在

ーここ数年は、Dリーガーとしてご活躍されてるenaさんと大会に挑戦してますよね。 ena&KARINの結成はいつ頃ですか?

enaとは昔から知り合いで、中学2年生の時にはDANCE ATTACK!!に同じチームで出てました。

今のena&KARINで二人で出始めたのは大学2、3年生の時ですね。
Juste Debout(フランス・パリで行われている、2ON2で勝負を決めるストリートダンスの世界大会)とOLD SCHOOL NIGHT(世界最高峰のオールドスクールバトルの祭典)に挑戦する為に組みました。

ー2018年にはJuste Debout本戦に日本代表として出場されてましたよね。
世界4位という、キャリアの中でも大きな結果だと思いますが、自信のようなものがあったんでしょうか?

自信というより、世界に対して日本人ならではの個性を活かしたダンスで勝負したいという想いを持って踊ってました。

それで結果がついてきたので世界でも通用する!ってすごく自信になりましたね。

ー具体的にKARINさんが感じる日本と海外のダンサーの違いはどういうところでしょう?

海外のLOCKのスタイルは、パキパキしたキレのある動きや、ダイナミックさがすごいと思います。

一方で私達はアイソレを効かせて細かい動きで音楽を魅せることができることが武器だと思いました。

自動車産業など日本の技術力が世界でも高く評価されてるので、
そういった日本人ならではの器用さをレペゼンして、世界で結果を残せたのは本当に嬉しかったですね!

Locking Semi-Final - Juste Debout 2018 - Roche & Chi vs Karin & Ena

ー確かに海外のダンサーさんに話を伺うと日本の基礎力の高さに驚いてる人が多いです!
ここからは現在の活動をお伺いしたくて、まずは今どんな活動をしているか教えて欲しいです。

平日は会社員をしてまして、休日はレッスンやジャッジ、地方WS、あとはオンラインサロンの運営もしてます。

ー世界大会でも結果を残してますが、それでも就職を決めた理由はどう言ったところでしょう?

ダンサーとして進むか凄く悩みはしましたが、社会人経験を得たかったことコロナの影響が大きいですね。

ダンスをやってない人とお仕事などをする時は、マナーやコミュニケーション能力など、社会人にならないと学べないことが沢山あると思います。

あとは大学3年生のタイミングでコロナ禍になって、まずは生活を安定して担保できるように、と就職を決めました。

ー現在は会社員をされながらオンラインサロンの運営もされてますよね。 サロンはどういった経緯で立ち上げたのでしょうか?

昔からブログやNOTEで文章を書くことが好きで、有料で記事の販売もしていたんです。

それで自分の好きなことでマネタイズができて、どこにいても仕事ができて、自分の意見や主張を聞いてくれる場所があったらいいなと思ってオンラインサロンにいきつきました。

ーオンラインサロンの中身はどういった感じですか?

今は毎月10コンテンツ程配信していて、 読んだ本の中でダンスに役立ちそうなものを2000〜3000字くらいにまとめて発信したり、
レッスン配信やオフ会の企画開催などをしています。

ーサロン内でレッスンも受けられるんですね!

ZOOMの生配信でオンラインレッスンを月1回、
あとはオイシイとこだけ渡すっていう10〜20分の動画も配信してて、
振りを真似してっていうよりはダンスのアイデアなど、短時間でなるほど!ってなれるようなコンテンツを配信してます。

あとはオフ会などもやっていてサロンメンバーさんからはスタジオ代や参加費などは頂かないで、交流する場を提供してます。

ーどういった人に特に参加して欲しいなどはありますか?

色んな人が楽しめるコンテンツは配信してますが、特に周りにダンサーの友達が少ない地方の人などが入ってくれたら嬉しいですね。

私自身、岐阜で育って、幼少期から大阪や東京に行かないとダンスに熱心な子がいなくて、一緒に練習や遊んだりできなくて寂しい思いをしてました。

私と似た境遇の人は今でも全国にいると思ってて、そういう人たちが集まれる場所が作れたらいいなという想いが一番強いですね。

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ーそういう原体験があったんですね。 オンラインサロンに参加することで、どうなって欲しいなどはありますか?

情報を取りに行く行動力がこれから特に大事になると思います。

今後はサロン限定のイベントを企画したり、ナンバー作品も作ってみたいと思っていて、
そういう場とアイデアなどは惜しみなく提供するので、どんどん使い倒して行動できる人になって欲しいです!

一応現在は初月無料でお試しができるので気軽に参加して頂けたら嬉しいです。
YouTubeもやってて無料でオンラインサロンに近しい内容のコンテンツを見られるので、気になる方はまずそちらを見ていただくのがいいかもしれません!

「どうしたら上手く見えるかではなく、どうしたら下手に見えるかを理解しよう!」

ー最後に今後の展望などがあればお聞きしたいです!

ずっと言ってるのはPerfumeと仕事がしたいです笑

その為に東京に出てきたようなモノなので、PerfumeにKARINという人間を認識してもらいたい、そして一緒に仕事がしたいというのはずっと思ってますね!

あとはダンスをしてない人にも「ダンスを始めるならLOCKダンスも良いいかも」って思ってもらえるような活動をしていきたいです。
まだまだLOCKダンスの認知度は低いので、いちLOCKダンサーとしてメディアに出たり、お仕事したり、可能性を広げていきたいですね!

ーありがとうございました!
KARINさんの今後のご活躍、そしてPerfumeさんとのステージも楽しみにしてます!