ダンサーネーム:Sakurako

レペゼン:Eα / 09BASE

ジャンル:HIPHOP

九州大分県出身。3歳からバレエを始め、12歳からHIPHOP、SOUL、JAZZなど様々なジャンルを学び、九州内で数々のコンテストやソロバトルにて優勝。

高校卒業ののちにNYに留学。Cardi Bなど数々の有名アーティストのVideoやStageに出演。
現在は東京を拠点に、国内外問わずWorkshopや、アーティストのレッスン、振り付け、バックアップなど、
様々なジャンルで活躍中のヒップホップダンサーSakurakoさん。

幼少期からダンス一筋にスキルを磨き経験を積み重ねたこれまでの人生、
そして自身のCREWにおいて下の世代の育成にも力を入れる現在など、
今日の活躍に至るまでの経緯と世代を超えて信望を集めるその価値観に迫る。

ー今回REELで踊っていただきありがとうございます。
踊る時に意識してることはありますか?

普段から意識してることは、まずシルエットですね。
体全体で言うと、上半身は後ろに倒して足は前に出すと斜めのラインが出てスタイルも良く見えるので、そういったシルエットの魅せ方にはこだわってます。

あとは曲で言うと、歌手の方の歌い方を波として自分の体で表現するようにしたいと思ってます。
今回はエネルギッシュで気持ちいい雰囲気の曲だったので、私もフリースタイルで気持ちく楽しむことを大切に踊りました。

ー洗練されたシルエットは特に印象的でした。
シルエットを良くする為にどういった練習をしてましたか?

私は地元が九州で、BE BOP CREWの方々やそこから吸収した先生達などカッコいい先輩達から学べたのが大きかったと思います。

レッスンではなるべく先生の近くで受けて、動きだけじゃなく、角度や重心の使い方なども含めて完コピをしてたのが今に活きてると思います。

ーダンスを始めたのはいつ頃ですか?

お母さんがダンスをしていて小学校6年生の時に発表会を見に行って、
そこで歳上のダンサーさん達がカッコよくて、私もこうなりたいと思って始めました。

最初はHIPHOPとJAZZを習って、高校生までにLOCK、SOUL、POP、HOUSEなど色んなジャンルを毎日スタジオで教わってましたね。

ーかなりの熱量でダンスをしていたんですね。

最初は友達と受けてるのが楽しくて部活の代わりにやってた感じですが、
九州はバトルやコンテストが多いのでそこで勝ちたい!って熱量がどんどん上がっていった感じですね。

ー高校卒業後はNew Yorkにダンス留学もされてますよね。

高校2年の時に、自分の先生がNYに留学に行ってて私も2週間くらい遊びに行ったんです。
それがすごく楽しくて学びもあって、高校を卒業したら絶対また行くって決めてました。

ー実際にダンス留学に行ってみてどうでしたか?

日本だと人のことを気にしてしまう人が多いですけど、アメリカは私が1番という感じがすごくありましたね。

レッスンもみんな前に行くし、先生や周りの人もジャッジする感じがなくてその人の良さを引き上げてて、
そこで自分の個性というものをもっと出していいんだと思えました。

ー印象に残ってる出来事はありますか?

当時、NYのいい先生や自分に合ったレベルのレッスンが分からずに泣いていた私を、黒人の方が見兼ねて声をかけてくれたことがあって、
見ず知らずの私の為に「上手くいきますように」ってお祈りをしてくれて、その人の暖かさに感動して立ち直れたんです。
その後現地にいる日本人ダンサーの方を見つけていい先生を教えてもらいました。

実はそこで話しかけた日本人ダンサーの方がcalinさんで、
calinさんは地元が九州で、私の先生が私がNYに行くことをcalinさんに伝えてくれていたらしいんです。
それで教えて頂いた先生のレッスンを受けて大好きになって、沢山吸収して帰国することが出来ました。

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ー見知らぬ土地だからこそ、より人の暖かさを感じられますね。
帰国後はどういった活動をしていたんでしょう?

帰国後は一旦大分のダンススタジオで先生をして、それから上京しました。

東京に当てはなかったんですが、ダンスがとにかく好きでダンスで生きていきたいっていう想いが強かったので、
そう思って行動していれば絶対いつかダンサーとして生活できると思ってました。

ー実際にダンスだけで生活できるようになったのはいつ頃なんでしょう?

2、3年前なので23歳くらいですね。

上京してすぐにダンスメインの舞台に出る機会があって、そこで半年くらいダンスだけで生活する経験が出来ました。

その後、現在の師匠的な存在でもあるMomo Koyamaさんに出会って、色んな現場に連れて行っていただきました。
それで私を知って見てくれる人が増えて生徒に繋がって、今レッスンをやらせてもらってるという感じですね。

ー今特に力を入れてる活動はありますか?

自分の作った振り付けで地方WSなどに行かせてもらったりしていて、今はそれが特に楽しいですね。

私は人との関わりや経験が表現をするにあたって大事だと思うので、
日本中で繋がりも増えますし、田舎育ちで自然が好きだったりもするので、環境を変えて色んなことに挑戦したいです。

ー現在Sαkurakoさんプロデュースで「09BASE」というCREWを組まれてますが、結成の経緯をお聞きしたいです。

自分はダンスの楽しさを生徒に伝えてきたんですが、
もう少しちゃんとスキルだったり深いところを教えたいと思って、
特に距離が近い生徒達を集めて練習会をしてたんです。

そしたらそのメンバーでショーやバトルに出て欲しいっていう声があって、
これはCREWとして正式に活動させた方がいいかもと思って「09BASE」という名前をつけました。

ー深いところというのは具体的にどういったことを教えているんでしょうか?

フリースタイルで踊る練習は大事にしてます。

振りは上手いけどフリースタイルに苦手意識があるダンサーが東京は多い印象があって、
フリースタイルが踊れると自分の動きが出てくるし、振りを作るにしても音の取り方や魅せ方に活きてくると思います。

なので練習では2時間くらいサークルでフリースタイルを踊ったりしてて、最初はみんな10秒くらいしか踊れなかったんですけど、
今ではいつまで踊ってるの?笑 ってくらいみんなフリーで踊ることが楽しくなってますね。

あとはお仕事に必要な対応能力を鍛えたりしていて、
1時間でメンバーそれぞれに振りを作ってもらって、それをみんなで覚えてその場で撮影するっていうのをやってます。

振りを作る、覚える力はもちろん、今はSNSでの動画の魅せ方も大事になってくるのでそういうとこも意識してみんなで練習してますね。

ー実践的ですごく身になりそうです。
09BASEのアカウントで見て欲しい動画はありますか?

WEGOさんとのコラボ動画では衣装を全身提供して頂いて踊っているので、それは是非見て欲しいですね。
私はファッションがすごく好きなんですけど、まさかCREWにまで派生できるとは思ってなかったので嬉しかったです。

あとは去年「知らざぁ言って聞かせや𝐬𝐡𝐨𝐰」という曲で撮影したダンス動画もあるのでそれも観て欲しいですね。

𝟶𝟿𝙱𝙰𝚂𝙴×𝚆𝙴𝙶𝙾 𝙳𝙰𝙽𝙲𝙴 𝚄𝙿

『知らざぁ言って聞かせや𝐬𝐡𝐨𝐰』

ー最後に今後の展望についてお聞きしたいです。

ダンサーとしては今以上に、質感や重さ、グルーヴなどを深めて、
日本では知らない人がいないくらいのダンサーになりたいですね。

そうしてダンス以外にもフッションやメディアなど自分の活動の幅をもっと広げていきたいです。

CREWでは一人一人を引き上げられる活動をもっとしたくて、
個人が知られれば自ずとCREWの名前も広がると思うので、
より露出の機会を増やしていきたいと思ってます。