ダンサーネーム:地獄

チーム:CyberAgent Legit

ジャンル:POPPIN

4歳からダンスを始め、POPPINを中心に様々なジャンルを経験。
15歳で開催された“Dance@live KIDS Final 2012”において準優勝。
またLA開催のLockin solo battleで2年連続優勝、NY開催のPoppin solo battleでは準優勝と海外でも結果を残す。

その後は国内外のダンスイベント、テレビ出演、USJダンサーなどマルチに活躍し、
現在はDリーグ“CyberAgent Legit”のメンバーとして注目を浴びる、実力派ダンサー地獄さん。

そんな順風満帆にも思えるダンス人生の中にあった挫折から、現在Dリーガーとして活動するに至ったきっかけ、
そして自身の可能性を模索していく今後の展望など、沢山お話しを伺いました。

ー今回REELで踊っていただきありがとうございます。
踊る時に何か意識してることはありますか?

僕はクリアなダンスで観る人を引き込むようなダンスをしたいと思ってます。
歌詞があれば歌ってる人の感覚で踊ることは意識してて、歌詞にハメることも多いですね。

あとはこれまで色んなジャンルをやってきたので、
POPPINのウェーブとアイソレをメインに、LOCKやWAACK、SOULなどのエッセンスを自分のバランスで入れてます。

地獄さんといえばダンスのスキルはもちろんですが表情にも魅力があります。何かコツはあるんでしょうか?

表情で人って惹き込まれると思うので結構意識してますね。

例えば重いものを持つときや、涼しい時の顔とか、日常にある感情や起伏を思い出してその時にどんな顔をしてるかなって考えます。

あと良いのはアニメとか漫画を見ることですね。
キャラクター達の表情は大げさでわかりやすいのですごく参考になります。
なので踊る時は普段の1.5倍くらい大げさに表情を作ると見る人には丁度良く伝わるのかなと思います。

ーダンスを始めたのはいつ頃ですか?

始めたのは4歳くらいで、街中で流れてる音楽にノってたのを親が見て、スタジオに連れていってくれました。

本格的にバトルやコンテストに打ち込んでいこうって思ったのは10歳くらいで、
大阪のMYSTERっていうダンススタジオで強化レッスンをやっていて、そこでNISHI Mysterさんという師匠に会ってからですね。

ー当時はどんなジャンルを踊ってたんでしょうか?

元々はHIPHOPをメインにやってて、10歳でPOPPINを本格的に始めました。

あとは強化レッスンでHOUSEやLOCKなど色んなジャンルを教わって今のスタイルに繋がってるので、MYSTERの環境は大きかったですね。

ー中学生の頃から多くのバトルで結果を残されていて、順風満帆なイメージですが当時はどうでしたか?

確かに海外での優勝やDance@live KIDSでの準優勝など、色々な経験をさせてもらいました。
ただ実は高校生になったタイミングで第一線からは離れてしまったんです。

ていうのもDance@live KIDSでの優勝をずっと目標にしてやってたんですが、結果は準優勝でそれが本当に悔しくて、猛烈な喪失感に襲われてしまって。

それまでは学校が終わったらすぐレッスンに行くという感じだったので、高校からは学校をもう少し楽しもうって思ってバトルなどは一旦お休みしてました。

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ーそうだったんですね。確かに大学卒業後は一度就職もされてますもんね。

そうですね。ダンスはずっと続けてはいて、大学ではダンスサークルに入りながらUSJでキャストのお仕事をさせてもらってました。
そこで社会経験をしたことで会社員もおもしろそうだなって思って就職を選択しました。

ー現在はDリーガーとしてご活躍されていますが、その参加を決めたタイミングは何だったんでしょう?

社会人1年目でちょうどコロナが来て、そこで自分の本当にやりたいことは何だろうって改めて考えるようになったんです。

それでやっぱり踊ることが好きでダンスでやっていけたらって思うようになって、
その時にちょうどCyberAgent LegitのメンバーでもあるTAKUMIからDリーグの誘いが来たんです。

ーすごく良いタイミングだったんですね。

本当にタイミングに恵まれてました。話が来た時も参加したいと瞬間的に思いましたね。
これまでにない規模感で不安もありましたけど、とにかくワクワクが凄かったです。

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CyberAgent Legitのメンバー

ーCyberAgent Legitのメンバーの中で地獄さんはどういった役割でしょうか?

最年長ということもありまとめ役って感じですかね。
TAKUMIが引っ張って行って僕は後ろから押し上げていく感じですね。

ーSEASON毎に印象に残ってるROUNDがあれば教えてほしいです。

SEASON1ではROUND.3のサラリーマンのネタですね。

サラリーマンが過去のダンサーになるっていう夢を思い出して、その想いを解放していくっていうストーリーです。
やっぱり自分に近いとこがあるので感情も込もりましたね。

特に使用曲でもある“Relight my fire”は、 僕がDance@live KIDSのBEST4で踊った思い入れのある曲で、
メンバーのenaがそれを知っていて選んでくれたので凄く感慨深い作品ですね。

SEASON2ではROUND.4の嗅覚のネタです。

この作品は僕がディレクションをしたんですけど、 コロナにかかって嗅覚がなくなってしまった体験がベースにあります。
今まで当たり前にあったものがなくなってそれがすごくショッキングで、そこから嗅覚を題材にして作品を考えました。

特に匂いって記憶にすごく結びついてて、例えば嗅いだ瞬間に記憶がぱっと思い浮かぶことがあると思うんですけど、
それってプルースト効果って言うらしいんです。

この作品は花の匂いを嗅ぐところから始まって、最後も花の匂いを嗅いで終わるんですけど、 匂いで蘇ったその一瞬の記憶をダンスで表しています。

ーどちらも素敵な作品ですね。CyberAgent Legit全体の作品作りで意識してることもあれば教えてほしいです。

これまではLegitの強みというかスキルフルなダンスを魅せるっていう作品が多かったんですけど、
ROUND.7のデリシャスコーヒーという作品で大きくマインドが変わりました。

自分達だけでなく観てる人がとにかく楽しめる作品を目指して作って、特に反響も大きかったです。

Legitのメンバーは全員ソロでも活躍してて本当にプロの中でもトップレベルでダンスが上手いと思います。
だからこそそれがフリになって面白さとのギャップが生まれることでより魅力的な作品になってるのかなと思います。

ー僕もこの作品大好きです!CyberAgent Legit、地獄さんそれぞれの今後の展望を是非お伺いしたいです。

Legitとしては、前SEASONの良いとこ悪いとこをより明確にして来シーズンに活かしていきます。
そして応援してくれてる人の為にも輝いてる姿をもっと魅せて、チャンピオンシップ進出そして優勝を目指していきます。

新しいメンバーも加入予定なので次シーズンのLegitも楽しみにしててほしいです。

個人としては芝居や歌などもっと自分の可能性を信じて表現の幅を増やしていきたくて、
舞台を見に行ったり芝居のレッスンにもこれから通うおうと思ってます。
それがダンスにも活きて来ると思うので、より表現力を上げた踊りを多くの人に見てもらいたいですね。

 


今回はCyberAgent Legitの地獄さんにお話を伺いました。
プロダンサー・表現者として新しい挑戦をしていく地獄さんの今後にも目が離せません。
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