ダンサーネーム:Shiggy

チーム:avex ROYALBRATS / S-Rank

ジャンル:HIPHOP / R&B

大阪生まれ。6 歳の時に渡米しロサンゼルスで育つ。

高校生から始めたダンスで着々とスキルをつけ、世界的に最先端なチームS-Rankに所属。
HIP HOP INTERNATIONALで優勝するなど数々の大会で実績を残し、アメリカ各地でショーケースやワークショップも行う。

現在は日本に滞在し、D.LEAGUE 21-22シーズンからavex ROYALBRATSに途中加入。
オールジャンルを踊りこなすエリートダンサーとしてクライマックスシリーズ準優勝に貢献する。

今回は日本人でありながらロサンゼルスを拠点に持つShiggyさんが本場で培ったダンスへの感覚、さらに日本のダンスシーンとの違いについてなど赤裸々に語ってもらった。

ー早速ですが、今回のダンス(REEL)のポイントを教えてください

僕は自分の思い出をダンスに投影してて、その時の気持ちを見てくれる人が感じてくれたらいいなと思ってる。

例えば途中ロックの動きが入るんだけど、aRB(avex ROYALBRATS)でSuGuRuKABAOと踊ってた時の楽しかった思い出が蘇った。

あとは全体を通してのグルーヴ感は、S-RANKのチームメイトでもあるMelvinから学んだものでそういう思い出を大切に踊ってたりするね。

ー仲間との思い出がダンスを形作っているんですね。

そうだね。ダンスがうまくてもそういう思い出が足りてないと人に感動は与えられないと思う。

色んな人に会って色んな経験が積み重なってその人のダンスが成り立つから、人と関わることはアーティストにとってすごく大事だね。

ーダンスを始めのはいつ頃ですか?

15歳の時でアメリカの学校で高校生になった初日に、校庭でブレイクダンスのトーマスをやってる人がいて、
それを見て衝撃を受けたのがきっかけ。

それから1年しない内にコレオのオーディションがあって、それに合格して先生からR&Bやハウスなど色んなジャンルを教えてもらったんだ。

ーShiggyさんがダンサーとして成長できたきっかけはありますか?

やっぱり今所属してるS-RANKの存在はデカイね。
リーダーのMelvinが元々仲良くて、彼が僕を信頼して誘ってくれたのが加入のきっかけ。

メンバーはジャスティンビーバーとか有名アーティストのバックダンサーをしてたり、みんな第一線で活躍してる。
とにかくみんなダンスが上手くて本当にかっこいい。
一言で言えばアベンジャーズみたいな感じかな笑

実績で言えばWORLD OF DANCEのエキシビションで出たり、HIP HOP INTERNATIONALで世界一になったりもしてるね。

S-Rank | Champion Showcase | 2018 Hip Hop International

ー具体的にどういったことを学べましたか?

僕はS-RANKに入る前まではガツガツ単調に踊る感じが多かったんだけど、S-RANKではグルーヴがかっこいい振りがメインでそれが刺激的だった。

特にMelvinは体が小さいのに踊ると大きく見えて凄く不思議だったんだけど、
そういう魅せ方だったりノリ方のコツを教えてもらえてすごい勉強になったね。

そこでダンスのレベルがぐっと上がったし、ただ踊ればいいんじゃなくて、
かっこよさを出すように踊ることがダンサーとして重要だって気づけたんだ。

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ー現在はaRBのメンバーとしても活動してますけど日本に来たのはいつ頃ですか?

去年の12月でaRBのために日本に来たよ。
アメリカでちょっとやることがあったから僕はDリーグROUND5から途中参加させてもらった。

ーメンバーとはそこで初めて会ったらしいですね。

そうだね。ディレクターのYutaとは彼がアメリカに来た時にナンバーイベントで出会って、その後ダンスビデオを一緒に撮って仲良くなったんだ。

だからYuta以外は知り合いがいなくて、でも絶対みんなと友達になるって来る前から決めてた笑
今では途中で入ってきてこんな仲良くできるってすごいってメンバーもびっくりするくらい馴染めて、ムードメーカーみたいな立ち位置かな。

ShiggyさんとYuta Nakamuraさんが共演したダンスビデオ

ーaRBは仲が良い印象が強くて、そういうとこもファンが多い要因になってそうですね。

うん。結構ファンの人たちは性格が好きって言ってくれてそれが最高だなって思う。

ダンスだけじゃなくてちゃんと人間として見てもらえてるからより親近感を感じてくれるのかな。

ー作品作りに関しても何か意識してることはありますか?

基本的にYutaを中心に作っていてそこにメンバーの意見を盛り込んで作品を作ってる。

意識してるのはダンサーのルーティーンを作るんじゃなくて、人間の日常をダンスにしてること。
だからファンがダンサーだけじゃないのかも。

例えばROUND10とかはお出迎えをテーマにして、焦ってる感じとかをダンスで表現してる。
だから誰が見ても共感できるし、どうやって日常のアイデアを使ってすごい物を作れるかに毎回挑戦してるね。

Dリーグ ROUND10の映像

ー日本のプロダンサー達に囲まれて、Shiggyさんが感じた日本のダンスの良さを聞きたいです。

日本人のダンスはグルーヴィーなのにちゃんとリズムをキープできてるとこが素晴らしいね。
あとはレッスンで基礎をしっかり教えてくれるからみんな型があって動きがホントに綺麗。

アメリカはダウンやアップ、アイソレとかはレッスンじゃやらなくてみんな自己流って感じだから、ほとんどの時間が先生の動きを真似する時間。

だから今日本に来て、正しい動き方というか、こうすればこう見えるっていう理論的なところをしっかり学べてすごい楽しいよ。

ー世界に通用するダンサーになる為には何が必要なんでしょう?

スキルはもちろん大事だけど、それ以上にスタイルが大事だと思う。

アメリカでは基礎を教えない分、日本ほどダンスの型がないから正解も人それぞれ持っててそこが魅力的。
だから色んな性格が見えるし、不思議な存在感やインパクトのある人が日本に比べて多い印象があるね。

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ーそのスタイルを形作る為に何か意識できることはありますか?

僕が大事にしてるのは全てレッスンはただの情報として受け入れること。
特にアメリカは型が少ないから、先生の言うことが正解だって思わないようにしてる。

そうやって色んな情報を集めて、すごい!って感じたダンスにどうやったら近づけるだろうって自分で考えながら練習することがスタイルを作る上では大事だと思う。

それを続けて、結果自分の体に馴染む動きをどんどんやったらいいと思うよ。

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