ダンサーネーム:calin

チーム:LIFULL ALT-RHYTHM

ジャンル:WAACK

幼少期からダンスの基礎を固め18歳で渡米。WAACKをベースにしたスタイルで国内外数々のバトルで優勝しその名を広める。

現在はDリーグ“LIFULL ALT-RHYTHM”のメンバーとして活躍。
Dリーグのダンスランキングでは多くのダンサーがcalinを上位に指名するなど、そのダンススキルはDリーガーの中でも随一。

今回は常に新しい環境で挑戦を続ける彼女のこれまでのダンス人生と今後の展望を聞いた。

ー早速ですが今回スポットライトの元で踊ってみていかがでしたか?

普段WAACKを踊っているんですが、ジャンル的にテクニックを見せるよりはコミュニケーション的なダンスで普段は動きながら踊ることが多いので、そこが制限されているのは難しかったです。

あとはパッションは出すけど立ち位置や緩急などを調整したり、盛り上がってるけどどこか冷静でいるっていうのが難しいけど楽しい部分でした。

ーcalinさんのダンススタイルについて教えて欲しいです。

私は本来のWAACK特有のエモーショナルな要素が得意ではないので、今まで教わってきたジャンルを混ぜて自分ができるスタイルを見つけていった感じですね。
それを周りが認めてくれて今WAACKって言えてるのかなと思います。

今回のダンス(REEL)も抑揚を意識して体を動かしてフリースタイルな感じで踊ってます。

ーダンスはいつ頃始めたのでしょうか?

5歳の時で、最初はSOULダンスからでした。テレビでV6とか安室ちゃんを見て踊ってたらしくて母親が勧めてくれました。
長崎が地元なんですが当時はダンススタジオもなくて公民館みたいなとこで踊ってましたね。

それから5年くらいして、スタジオができてそこでSOULをベースにWAACK、PUNKING、LOCK、POPなどをずっと並行して高校卒業までやってた感じです。

ー高校卒業後はどうしたんでしょうか?

一回東京の大学に行って途中で休学してNYにダンス留学に行きました。

大学行く前からNYには留学しようと思っていて、中学生の時の先生からNYのお話を聞いててずっと行きたかったんです。

それでNYでLockeroooに出会ってWAACKをちゃんと教わりました。

ー数あるジャンルの中でWAACKがしっくりきたのはどうしてでしょうか?

昔からディスコミュージックやファンクが好きだったんですよね。オラオラした性格でもなくて楽しい雰囲気が好きで、当時はWAACKERの人口も少なくてこれだったら自分のスタイルも作りやすいのかなと思いました。

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ーそれからWAACKERとして認められた時期はいつ頃なんでしょう?

海外で結果が出てからなので22、3歳くらいですかね。

私は本当にタイミングと出会う人に恵まれてると思ってて、20歳の時にNYでWAACKバトルに出て、Princess 1Gっていう韓国の有名なダンサーと当たって、韓国で私の名前が少し広がりました。

それで日本に帰ってきたら1Gと戦った人っていう逆輸入みたいな感じで名前を覚えてもらえるようになって笑

その後Lockeroooに誘われて行ったヨーロッパでSDK(Street Dance Kemp)、日本でHook up!!で優勝できて、みんなに認知してもらえましたね。

これまでは各地を点々としてて常に一人だったんですがそれを機に先輩たちが仲間に入れてくれました。

ー特に影響を受けたダンサーはいますか?

私が小さい頃から大好きなのはYOSHIEさんで、九州にいた頃からBe Bop Crewを見ててずっと憧れてました。
バックダンサーもして世界にも行って踊りはもちろん活動の幅もダンサーになるならああいう風になりたいよねっていうのは母親と当時から話してました。

あとNYのLockeroooにはWAACKとちゃんと向き合う機会をもらえて感謝してますし沢山影響を受けてます。

一緒に踊ってる子達だとMiyuちゃんとMomoちゃんは、行動力も発信力もすごいし、ジャンルが違くて活動してる界隈が離れてるからこそいつも刺激を受けてますね。

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ー現在の活動について教えて欲しいです。

今はレッスンしつつ、Dリーグで“LIFULL ALT-RHYTHM”のメンバーとしての活動がメインですね。

ー最初はMONOLIZのSPダンサーとして出てましたよね?

そうですね。MONOLIZに出たのは3月でALT-RHYTHMの話は5月にいただきました。

すごく考えましたけど今はコロナで海外にも行きづらいですし、今後の為にもプロフェッショナルの集まる現場で色んな体験をしたくて参加を決めました。

MONOLIZに出た時はそのラウンドの作品のことだけ考えればよかったんですが、やはり実際にDリーグに入るとチームのこともDリーグのことも見ないといけない。 そりゃ大変だよねって感じですけどそこに関われてるのはいい経験ですし充実してますね。

ーALT-RHYTHMは毎回世界観が素敵ですが作品作りはどうしているんでしょうか?

大元の企業であるLIFULLは社会課題に向き合って事業を展開していく会社なので、私達も毎回大枠の課題を決めて、それを噛み砕いてこういう作品にしていこうっていう話し合いをしてます。

なのでテーマがあるっていうよりは課題があるって感じで、私たちの作品が何か考えてくれるきっかけになって、見方や世界が広がればいいなと思って作品作りをしてます。

ーcalinさんはチーム内でどういった立ち位置なんでしょうか?

私はダンスリーダーって役割をディレクターから与えられていて、ALT-RHYTHMのメンバーはほんわかしてる子が多くて私がやるよーってまとめたり母親みたいな役割をしてますね笑

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ー最近ジャッジの評価も上がってきてるように感じますが何か掴めたみたいな感覚があるんでしょうか?

最初の3回は既に作っていたので、新しいチームだからまずは自分達のやりたいことをやってました。
それで思ったような評価がもらえないこともあって苦しい思いもしましたが、色んなチームから吸収させてもらって見せ方を少しづつ変えていこうって、落ち込むよりはポジティブにメンバーとは話してました。

具体的に言うと、ROUND3まではステージを広く使って色んなとこで踊っていたんですが、ROUND5とかでは分かりやすく正面を向いて踊る量を増やしました。

高い評価をいただけたROUND7の作品は実は3回くらい作り直しました。 ALT-RHYTHMがやりたいことと視聴者が見たいものがいい塩梅で混ざってたとSTEZOさんに言って頂けて、
勝てるかはわからないけどこのメンバーではベストを出せたって思えた作品が評価に繋がったので凄く嬉しかったですね。

ーDリーグのことも含めて今後の展望を教えて欲しいです。

Dリーグはダンスをやってない人にもダンスを見て欲しいっていう目的で動いてるので、私たちも色んな場所に露出する機会を増やしてより多くの人にダンスを楽しんでもらえたら嬉しいです。

個人としてはこの数年で色んなことを経験できてるなと感じていて、MISIAさんやジャニーズさんのツアーに同行したり振り付けを作ったり、Dリーグでは踊る以外にも裏方さんのプロフェッショナルな仕事も沢山見させて頂いて、すごい人達がほんとに一杯いるなと感じました。

そんなすごい人達のいる現場でダンサーとしていれたのが嬉しくて、これからも素晴らしいアーティストさんやプロの方達と並べられるようなダンサーでありたいと思ってます。
その為にも、ちゃんと知識を蓄えて踊りを磨いて、他の誰かじゃなくてcalinさんにお願いしたいって言われるような価値ある自分になること、そしてすごい人達に自分も混ざってすごいことをしていければ最高ですね。

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