ダンサーネーム:KENSEI

チーム:dip BATTLES / Rurarhythm

ジャンル:FREE STYLE

幼少期からダンスを始め地元九州のダンスバトルを総ナメ。
先日開催されたDANCE ALIVE HERO'S ALL STYLES SIDEの関東予選では準優勝に輝く。

現在はDリーグの“dip BATTLES”の一員としてそのダンスセンスと存在感を遺憾無く発揮するKENSEI。

価値観を壊すように動くと語る彼のダンス人生と今後の展望を伺った。

ー現在の活動を教えてください

Dリーグの“dip BATTLES”で活動してるのがメインで、あとはインストラクターとして小学生にレッスンしたりしてます。

ーご自身のダンススタイルについて教えてください

自分は元々ポッパーですがその枠に囚われず色んなジャンルを取り入れて踊ってます。

特に女性の踊りが好きで、例えば手先とかはPOPのウェーブの手みたいにカッチリしすぎないで、ちょっと隙間をあけてしなやかに魅せることが多いですね。

ーしなやかに魅せるのは意外でした笑

OLD SCHOOL NIGHTのWAACKINGバトルで優勝したMouniaっていう黒人の女性がいるんですが、彼女を見た時に衝撃を受けたんですよね。

僕は確かに見た目はいかついんですが、だからこそスパイス的に女性の要素を加えるのが自分の中で面白みを感じているんだと思います。

今回のダンスでもそういった要素に注目して見て欲しいです。

ーダンスはいつ頃始めたのでしょうか?

幼稚園の年長さんくらいで、一個上の子がダンスをやっててその発表会に招待されて僕もやりたいっていったらしいですね。全然覚えてないですけど笑

僕は熊本が地元で同世代のダンサーのIKKIの親が運営するスクールに通って、最初はBREAKINをやってました。 他にもHIPHOP、HOUSE、LOCKも少しやってましたね。

ーPOPPINGを踊り始めたのはいつ頃ですか?

3年間ほどBBOYをやったんですが、当時同じ世代で九州男児新鮮組のISSEIとかYU-KIがいて彼らにはちょっと勝てないなと思って辞めて、小2くらいからPOPPINGを初めましたね。

当時は体格が良く体重もあったので他の子よりヒットが強くて、小4くらいで九州のソロバトルは全部優勝しました。 POPPINGは今よりその時の方がうまいかもしれません笑

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ーそのままずっとダンスを続けてる感じなんでしょうか?

いえ、実は小学生でダンスは辞めて中学の時はバレーボールをやってました笑
ていうのも小4で天狗になって練習してなかったら小6の頃には全然勝てなくなってしまって笑
ダンスって得点がないから勝った負けたの実感があまり湧かなくて、バレーボールは得点があるので勝ち負けがシンプルで面白いなーと思ってハマりましたね。
中三で九州選抜になって全国優勝もしました。

ーすごい!運動神経がすごく良さそうですね。ダンスに戻ったのはいつ頃なんでしょう?

確かに先生の動きとかはすぐ真似できたりするのでいい方なのかもしれないです笑

ダンスは一応中学生の時もWDC(World Dance Colosseum)とかは見てて、高校生になったらまたダンスやるかって思ってたんです。
そんな時にちょうど九州で選抜のバトルがあって、九州男児新鮮組のメンバーに誘われて3年ぶりにバトルに出たんですね。
ただスキルはあるんですが全然かませなくて、それが本当に悔しくて改めてダンスにのめり込んでいきました。

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ー現在Dリーガーとしてご活躍していますが、最初にDリーグに関わったのはCyberAgent LegitのSPダンサーでしたよね? 

そうですね。D.LEAGUE20-21 ROUND.7のLegitのショーです。現在所属しているdip BATTLESは当時まだなかったですね。

それこそLegitに加入したいなーと思っていた時に、普段からお世話になってるRhythmalismのToshiさん(現dip BATTLESディレクター)から連絡があって一緒にやらないかってお誘いを頂きました。

ーKENSEIさんはdip BATTLESでどういった立ち位置なのでしょうか?

周りの環境より自分次第っていうのが僕の信念で、結構意見を言うのでディレクターやメンバーと対立することもありますね。

振りは基本的にディレクターのSHUHOさん、アシスタントディレクターのFRESH SEIJIさん、WAPPERさん、Toshiさんの4人で作ってますけど、やっぱり自分が自信を持って踊りたいものを踊ってないと舞台で輝けないのでそこは意志を強く持ってます。

ー見た目からも個性が溢れてますけど、自分を強く持ってる所がすごいなと思います。

僕は既存の価値観を壊す感じで動きたいと思っているので、リーゼントやアフロで出てきたりとか、全然関係ない動画をインスタにあげたりとか笑
そういうやつがいても面白いんじゃないかなと思いますね。

Dリーグに関しては吸収できるいい部分が絶対あるはずなので、そういうのはちゃんと吸収して、捨てるものはちゃんと捨てる。
dipに入って色んなジャンルに触れて自分のダンスもいい方向に変わってきたので、そこは本当に良かったなと思います。

ーdip BATTLESのメンバーからも影響を受けていますか?

そうですね。特にAITOKarimは自分のダンスの引き金になってると思います。

二人のダンスはすごいっていうより面白いんですよね。なんだそれっていう笑 でもそういう方が湧き上がるものがあります。
もちろんすごい人のダンスを見て湧き上がるものもあるけど、楽しくふざけてるのが自分の根底にあるんだと思います。

実際にDANCE ALIVE HERO'S 2022の関東予選で全力で楽しんだら準優勝できて、とにかく自分が楽しく踊ればいいんだっていうことに気づけましたね。

ー今後の展望について教えて欲しいです。

今年はあと一歩だったので、来年はDANCE ALIVEのファイナリストになりたいですね。
あと“JAPAN DANCE DELIGHT”はAITOとKarimで出る予定なのでそこは獲りたいです。

あともう少し抽象的な話をすると、誰かの為にっていうとこに行けたら面白そうだなって思います。

僕の周りの表現者ってすごい誰かに伝えることを意識してるんですよね。
でも僕は自分の中のものをアウトプットできればよくて、ダンスも自分の中のものを自分が納得いく形でアウトプットできるように練習してます。

バトルに出るのもどう評価されるか試したいっていうので、そうすることで自分に跳ね返るギフトがあると思うんです。
最終的にはそういう自分へのギフトがなくても、誰かの為に踊るとか表現することができたら人としてもっとビッグになれるのかなって思います。

Karimはチャリティーや募金したりとかその辺がすごいなと思ってて、僕も焦らずやっていきたいなと思います。

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