KANATO
-CyberAgentLegit
-POPPING

福岡県出身。 3歳から地元のダンススクールに通いダンスの楽しさを知り、世界一のダンサーになりたいと、福岡、北九州を拠点に様々なコンテスト、ソロバトルへ出場し活躍の場を広げる。

小学1年生に結成した「Booyah!!!」では数々の全国大会に出場し、
"ALL JAPAN CHALLENGE CUP 2014 FAINL"優勝、"ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 2015,201 6,2017"3年連続FINAL 出場など数々の実績を残す。

さらに個人でも "DANCE ALIVE HEROE'S 2021 KYUSHU"優勝、 "UDO STREET DANCE WORLD CHAMPION SHIP JAPAN"ソロ優勝などの実績をもち、 世界大会出場権を獲得する。

現在はD.LEAGUE「CyberAgent Legit」のメンバーとしても活動。
チーム最年少ながら力強いダンスと華麗なアクロバットを武器に、作品で主役を務めるなど、ひときわ存在感を放つ。

今回はそんなKANATOさんのダンス人生を振り返りながら、現在の活躍に至るこれまでの経緯、
そして現在飛ぶ鳥を落とす勢いでリーグ優勝を狙う、CyberAgent Legitでの活動を深掘る。

『まずは全力で、徐々に削って質の高いヒットを目指す』

ー今回REELで踊っていただきありがとうございました!
日頃から踊る時に意識してることはありますか?

ありがとうございました!

フリースタイルで踊るときは音楽を感じて、踊りに緩急をつけるのは意識してます。
あと自分はポッパーなので、ヒットの質やスキル、曲に対してのアプローチは大切にしてますね。

-確かにヒットのパワフルさが凄まじかったです。
どんな練習をしたらそこまでの力強いヒットが打てるんでしょう?

ヒットを鍛えるのは、壁に当てるような意識を持って一気に力を込める練習をしてましたね。

最初は汚くても思いっきり打って徐々に削っていくことで、綺麗で強いヒットを作っていきました。

あとは打った後の戻し方も重要で、0から100にバンッと打って、その後素早く0に戻すことを心がけるとよりキレのあるヒットになると思います。

-まずはセーブせず全開でやってみることが大事なんですね。
今回のダンス(REEL)でこういうところを見てほしいなどはありますか?

自分が今回選んだ曲がバチバチのビート強めな曲で、それに合わせた自分の強いヒットを初っ端から魅せていくのがまずポイントかなと思います。

あとは音楽に対しての緩急のつけ方や音の取り方など、細かいところにもこだわってるので、そこにも注目してほしいですね!

『物心ついた時から世界一のダンサーを目指してた

ーありがとうございました!
ここからはKANATOさんのダンス人生にフォーカスしてお話を伺いたいのですが、
まずはご自身の中でここで踊り方や価値観が変わったという、3つの転換点を教えて頂きたいです。

一つ目は、小学3年生の時に「Booyah!!!」というチームを組んで、全国大会で日本一になったことです。

二つ目は、コロナ禍でバトルやコンテストが中止になって、今後のダンス人生や活動について考えたことですね。

三つ目は、高校1年生で2シーズン目(21-22SEASON)からDリーグに参加したことです。

ーありがとうございます。その3つを軸に質問していきますね。
まずはそもそもダンスを始めたのはいつ頃ですか?

お姉ちゃんが地元のダンススクールに通ってて、2歳の時に一緒について行って後ろで踊ってたりしたんです。

それで3歳になってから本格的にダンスを始めましたね。

-最初はどのようなジャンルをやってたんでしょう?

最初はダンスの基礎的なステップを学んでて、本当にダウンアップって感じでしたね。

6歳の時にLOCKに出会って小学3年生までLOCKを続けてました。

それで3年生のバトルの時にちょっとやってたPOPを出してみたら、POPもいけるなということでそこからはLOCKとPOPをずっとやってましたね。

本当に最近になってやっぱりPOPが自分に向いてるなって思って、今はPOPをメインにしてます。

-LOCKよりPOPだと思ったポイントはどんなところなんでしょう?

LOCKはダイナミックで好きなんですけど、ファンキーさみたいなのは自分の中ではちょっと難しくて。

一方でPOPは自分の体格を活かして、人に鳥肌を立たせられるような動きができるなと思いましたし、
ドンっていう爆発力みたいなものが自分の中で「あ、これか!」ってつかんだものが東京来てからあって、そこからPOPにハマっていったんですよね。

-なるほどPOPが一皮剥けた感じがあったんですね。
一つ目の転換点で小3でチームで日本一ということなんですが、これは何のイベントですか?

「ALL JAPAN CHALLENGE CUP」というイベントで、U9部門で優勝しました。

-それまでも全国大会には出てたんでしょうか?

いえ。それまではコンテストは地元のショッピングモールや地元のバトルなどのものしか参加してなくて、自分たちの実力についてはあまり理解していなかったんです。

それで全国大会に出てみたらまさかの優勝できて「え、優勝? 俺ら日本一だ!」みたいな感じで笑

ただ3歳とか物心ついた頃からずっと世界一のダンサーになるという目標を持って踊ってたので、そういう想いが結果に繋がったんだと思いますね。

-小さい頃からそう思えてたのはすごいですね笑

多分自分って小さい頃から結構変わってて、2歳3歳って普通アンパンマンとか、いないいないばあっ!とか見るじゃないですか。

自分はコブクロのつぼみとか歌ってたり、家ではテレビでオカザエルをずっと流してたりとか、そういう3歳児だったんです笑

まあ当時はふわふわした夢だったと思うんですが、小3で日本一になったことで現実味が出たというか。

ただ、翌年からは中々いい結果を残せなくて、世界一になるって途方もなく大変なことなんだなって痛感しましたね。

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『D.LEAGUEの初ラウンドは、踊りながら泣きそうになった』

-そうなんですね。
二つ目の転換点では、コロナ禍で後のダンス人生や活動について考えたと。

そうですね。当時は中学2年生くらいで今後の人生について悩んでた時期ですね。

自分はずっとダンスで生活したいと思ってたので、上京してレッスンとかをしながら人脈広げてチャンスをもらったりしたいなとかも考えてました。

そんなタイミングでDリーグのことを知って、こんな大きなステージで毎月のようにパフォーマンスができるならやってみたい!と直感的に思ったんです。

ーDリーグに希望を見出したんですね。

そうですね。本当にいいタイミングでSEPTENI RAPTURESのオーディションがあって、オンラインと2次面接は東京で受けて合格をいただけました。

それで2週間後には上京して21-22SEASONから参加させてもらった感じですね。

-すごくいい流れで参加が決まったんですね笑
実際Dリーグに参加してみてどうてしたか?

21-22SEASONのROUND1の時は、踊りながら泣きそうになりました笑
自分で踊っていて、こんな世界があったんだって。

それに自分がダンスでやりたいことがこの歳でできているということが、これまで積み重ねてきたものが報われた感じもして、
本当に参加して良かったなって思えましたね。

-現在はCyberAgent Legitに移籍してご活躍されてますが、SEPTENI RAPTURESとの違いはどうでしょう?

Legitは結構POP色が強くて、オールドスクールの感じがあります。
Legitに入ってからは自分のPOPの強みを活かせる機会が多いので嬉しいですね。

シーズン1やシーズン2のRAPTUREはオールスタイルの感じで、
POPやHOUSE、LOCK、HIPHOP、SOULなどが混ざったオールラウンダーな感じですね。

- Legitに入ってみてどうでしたか?

やっぱり本当に色んなジャンルのエキスパートがいて、僕が小さい頃にDANCE ALIVEのステージだったりで観てた人達と一緒に踊れてるっていうのがすごく嬉しいですし、本当にみんな尊敬してます。

そういったメンバーにインスピレーションを受けて、自分もダンサーとして成長できたり価値観の共有ができてるんで、
本当にいい環境でやらせてもらってますね。

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『D.LEAGUEに参加して、様々な可能性を見つけることができた』

-LegitでのKANATOさんのポジションはどうでしょう?

多分人としては、生意気な弟キャラみたいな感じですね笑

作品に関して思ったことや意見はちゃんと言うようにしてて、
一番歳下だからといって甘えるのは嫌で、全員同じ年代だと思って主体的に作品に関わるようにしてますね。

作品の立ち回り役的には、アクロバットやダイナミックな動きとかが自分の武器でもあるので、
そういうところでFISHさんやTAKUMI君に頼ってもらえたりしますね。

-ショーに華を添えるポジションも担えるのが本当にすごいです。
今シーズンで思い入れのあるショーについても教えていただきたいです。

思い入れのあるショーはROUND2の「RESISTANCE」という作品ですね。

身分の低い人が王様を倒す革命を描いた作品で、自分は主役の身分が低い人を演じました。

裕福な暮らしができない、ちゃんとご飯が食べれないということで、どう表現できるか考えて、役作りとして2週間で5キロ減量もしましたね。

自分にとって初めての主役で表情作りや細部まで全力を出した作品で、結果的にSWEEP勝ち(JUDGEの全票を得て勝利)も出来て、
自分的には大満足のショーになりましたね。

-展開が素晴らしくて本当に映画を見てるようなショーでした!
特にここを見て欲しいなどのポイントはありますか?

最初は自分が捕まえられてるシーンから始まって、そこから回って強いヒットを打つシーンがまず一つですね。

あとは痩せた理由として、地獄君に持ち上げられるシーンがあってそこも注目して欲しいです。

全員のパートだとみんなで飛びシャチしたとこが印象的で、本番で初めてちゃんと成功できて、やっぱりLegitは本番に強いなと思いましたね笑

【Dリーグ】ROUND.2 3rd MATCH / CyberAgent Legit「RESISTANCE」

-今後の意気込みについても教えて欲しいです。

(次回のラウンドやCSについての意気込みをお願いします)

-最後にもう少し先の未来としてはどのようなことを考えてますか?

とにかくダンスで自分自身を表現することが、最大の目標ですね。

今後もDリーグで踊り続けるつもりですし、
たとえDリーグでなくても自分自身でディレクションをしたり、舞台を作ったりすることができるようになりたいですし、
プレイヤーとしてもソロバトルやミュージカルなど、様々な表現方法に挑戦していきたいですね。

ーまだまだ色んな可能性がありそうですね。

本当にDリーグに入ってダンスで生きていくという狭い道からすごい視野が広がって、様々な可能性を見つけることができました。
これからも、やりたいことを一つずつ実現していけたらと思ってます!

-本日はありがとうございました。今後のご活躍も期待してます!

ありがとうございました!

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撮影・編集・インタビュー:ReoKomatsu