MST
-PASSIONE
-CHIMERA
-POP&ANIMATION

東京を拠点に活動するアニメーションダンサー。
全国様々なイベント出演や大手企業の振付、演出を手掛ける他、
更なるアニメーションダンスの普及、研究に努め、後輩の育成に力を注いでいる。

数々のダンスバトルやコンテストで優勝、入賞の成績を残し、後にパフォーマンスグループ「WORLD ORDER」の立ち上げに参加。
リーダーとして楽曲やライブの振付、演出を担当し、世界各国でパフォーマンスを行う他、日本武道館ワンマンライブを成功させる。

現在は新たな試みとしてYouTubeやオンラインサロンなど、インターネットを通して更に多くの人たちにダンスの技術や楽しさを伝えている。

今回はそんなMSTさんのダンス人生の原点から現在の活動に繋がる軌跡を辿ると共に、
「WORLD ORDER」の活動、オンラインサロン「MST DANCE COMMUNITY」での展開などにフォーカスを当て、
時代の流れに柔軟に適応していくその感性に迫る。

『音楽表現だけでないトータルの部分を見て欲しい』

ー今回REELで踊っていただきありがとうございました!
今回のどんなとこに注目してダンスを見て欲しいですか?

ありがとうございました。

自分はアニメーションをする上で、動きの質感と音楽の感じ方のバランスを意識してるのでそこを見て欲しいですね。

例えばコブラという技だったらコブラっぽく見えるように、 スライドだったら床を滑ってるように研究してますね。

ー細部の質感や表現力が本当に凄まじかったです。

ありがとうございます。

ただ質感を表現しようとし過ぎると、音楽から外れてしまうこともあるのでそこは気をつけてますね。

ーそうなんですね。
具体的にどんなことを意識しているんでしょう?

例えば右重心のストップから左重心のストップに行くにしても、その間の動きにちゃんとリズム感があった上でストップに繋がるように意識してます。

ちょっとした動きを加えるだけで、音楽に乗ったストップになってくると思いますね。

ーあくまで音楽に寄り添ったバランスが大事なんですね。

そうですね。

あと自分がPOPを好きになったのは、アニメーションの不思議さや、雰囲気、服装なども大きかったので、
音楽表現だけでなくトータルの部分を見て欲しいですね。

『活動の原点になったダンサーの聖地
“新宿安田ビル”

ーありがとうございました!
ここからはMSTさんのダンス人生にフォーカスしてお話を伺いたいのですが、
まずはご自身の中でここで踊り方や価値観が変わったという、3つの転換点を教えて頂きたいです。

一つ目は、24歳で新宿安田ビルに行くようになってダンス仲間ができたこと。

二つ目は、26歳くらいで「PASSIONE」というアニメーションダンスのチームを組んだこと。

三つ目は、29歳で元格闘家の須藤元気さん率いるダンスパフォーマンス集団「WORLD ORDER」に加入したことですね。

ーありがとうございます。その3つを軸に質問していきますね。
まずはそもそもダンスを始めたのはいつ頃ですか?

大学生の時ですね。

当時たまたまMステでSMAPを観てた時に、中居君がLOCKダンスの動きをしててそれがカッコいいって思ったのがダンスとの出会いでした。

それでダンスの教則ビデオを手に入れて見よう見真似で練習し始めましたね。

ーでは最初はLOCKINからだったんですね。
POPPINに出会うのはいつ頃なんでしょう?

当時「DANCE STYLE」っていう5分番組があって、そこでアニメーションダンスを踊るTOZAWAさんっていう人が取り上げられてて、
これもダンスなんだ!って衝撃を受けたのがPOPとの出会いですね。

アニメーションの不思議さに男心をくすぐられてLOCKから一気にPOPに流れていきましたね。

ー転換点の一つ目では新宿安田ビルに行くようになったということですが、 当時の安田ビルはどんな感じだったんでしょう?

当時は「ダンサーの聖地」って言われてて、フォーマアクションblack D.O.G.Sとか大活躍してる人達が毎日練習してるみたいな感じでした。

実際PASSIONEもそこでの繋がりで結成されたので、本当に安田ビルがなければPASSIONEも無かったと思いますね。

ー安田が原点になった感じなんですね。 PASSIONEを組んだ経緯もお伺いしたいです。

当時はオールドスタイルのアニメーションがそこまで認知されてなかったんです。

それでアニメーション好きが集まって、「DELIGHT優勝するぞ!」って組んだチームですね。

元々は6人位から始まって、今は自分とATZO君とP→君の3人で活動してます。

ーPASSIONEでのご活躍がダンス人生に影響を与えた感じなんでしょうか?

そうですね。

PASSIONEでコンテストに出て賞をもらったり、その頃から個人でもバトルに出て優勝できたりして、
そこからインストラクターとしてお声がけ頂いたりして、ダンサーとしてのお仕事につながっていきましたね。

PASSIONE(ATZO+P→☆+MST) HOT PANTS vol.51 DANCE SHOWCASE

『価値観を広げた“WORLD ORDER”での活動』

ー転換点の三つ目「WORLD ORDER」加入のきっかけはなんだったんでしょう?

自分は2曲目から加入したんですが、安田ビルで一緒に練習してたメンバーがWORLD ORDERに加入してて、
より作品力を高めたいということで声をかけてもらった感じですね。

ー最終的にはリーダーもされてますよね。

そうですね。

元々はDリーグ「LIFULL ALT-RHYTHM」のディレクターをしてる野口量君がリーダーをやっていて、 量君が抜けるタイミングでまとめ役として自分が抜擢された感じですね。

ーおおそこで繋がってたんですね。
WORLD ORDERをやっていて一番想い入れのある出来事は何でしたか?

やっぱり武道館のワンマンライブですかね。

武道館のあのステージに自分達だけで立つっていうのが非現実的すぎて笑 これまでの人生の中でも特に印象的な体験でしたね。

「WORLD ORDER in BUDOKAN」“AQUARIUS”

ーメディアの露出を沢山されて、今の糧になっていることもあるんでしょうか?

自分の価値観が広がったのは間違いなくありますね。

WORLD ORDERに参加する前は結構尖ってて一直線になるタイプだったんですが、
色んな人の意見を受け入れて作品を作ったり、多くの人に届けるためにどうするかを学んだことで、そういう考え方もありだよねっていう視点が持てました。

それが今はレッスンで教える立場として、一歩引いてその人の良さを伸ばしたりできるようになったと思いますね。

『より深いレッスンを提供するオンランサロン“MST DANCE COMMUNITY”

ーレッスンと言えば現在はオンラインサロンの運営をされてますよね?

そうですね。

「MST DANCE COMMUNITY」というサロンで、コロナが始まって1年くらい経ったタイミングから始めましたね。

ーどういった内容なんでしょうか?

動画でのレクチャーがメインですが、動画配信だけでなく5〜7人くらいの少人数制で対面のレッスンをやったり、
たまに大きなスタジオをとって練習会やバトルを開いたりもしてますね。

地方のメンバーさんとはZOOMを使ってオンラインレッスンを個別でやったりしてます。

あとは撮影会や、夏にはBBQなど、ダンス以外でも交流して楽しむ企画がありますね。

MST DANCE COMMUNITY」CM

ースタジオでやる受け放題のレッスンなどとの違いもあるんでしょうか?

普通の受け放題だと初心者の人が多いのでヒットの打ち方とかベーシックを教えるのがメインですね。

一方でオンラインサロンではより特化してて、ただのスライドじゃなくて歩きながらのスライドとか、コブラの質感を高める為のコツとか、
より深くアニメーションの技術や僕が気をつけてることをシェアしてます。

それは少人数だからこそできることだと思いますね。

ーすごく糧になりそうですね。
MSTさんが感じるオンランサロンの良さはどんなところなんでしょう?

やっぱり自分に興味を持って入会してもらえることですね。

受け放題だと先生の踊りも名前も知らないけどとりあえず...で受ける人も多いと思いますが、
オンラインサロンみたいなコミュニティだと、MSTさんみたいに踊れるようになりたい!っていう意欲を持って受けてもらえるので、それだけ内容も深くできますしこちらも遠慮なくじっくり教えられます。

ー確かに上達のスピードも全然変わりそうですね。
今後考えてる展望などもあるんでしょうか?

そうですね。コミュニティ内だけで終わらずに外部に広げられる機会を作れたらと思ってます。

例えばバトルの企画も外部のバトルイベントとコラボして、お互いのトップ5を選出して、対抗戦みたいな感じで戦うのも面白そうです笑

そんな感じでメンバーが刺激を感じて、よりダンスにのめり込めるような環境を作っていけたらというのは考えてますね。

ーサロンに興味を持った場合まず何をすればいいでしょう?

興味を持った方はYouTubeに沢山動画をアップしてるので、まずはそちらを見ていただければと思います。

レクチャー動画以外にもダンス映像や、企画動画なども上げてるので自分の人柄や雰囲気なども伝わると思います。

ーありがとうございます!興味を持った方は是非下のリンクからチェックしてみて下さい。
MSTさん本日はありがとうございました!

ありがとうございました!