ダンサーネーム:KAZANE

チーム:LUCIFER

ジャンル:HOUSE

キッズ時代からバトル、コンテスト問わず数々の結果を残し、
近年ではDANCE ALIVE HERO’S 2019 HOUSE 優勝、JUSTE DEBOUT FINAL2019 HOUSE 準優勝など世界トップダンサーとして活躍

現在はプレイヤーのみならずイベント運営などダンサーをサポートする立場も両立し、自分にしかできない活動に打ち込むKAZANE

今回はシーンで一際存在感を放つ彼女のマインドの変化とシーンに対する想いを聞いた

ー早速ですが今回のダンス(REEL)の見所を教えてください。

フリースタイルで直感で出てきた動きを信じて踊りました。

私は今までハウスだけでなく色んなジャンルをやってきたので、自分に残ってる各ジャンルのエッセンスを集めて今のスタイルになっているのかなと思います。

なのでハウスって言うとステップのイメージがあると思うんですけど、リズムの取り方や手の使い方など全身を意識して踊っているので、そういうとこを注目して見て欲しいです。

ー色んなジャンルをやってきたということですが、ダンスを始めたきっかけを教えてください。

ダンスを始めたのは4歳の時で、母親がエクササイズ的なダンスをやっていていつの間にか私もやってた感じですね。

最初は色んなジャンルを教えてくれる先生に習っていて、ロック、ヒップホップ、ジャズなどをやってました。
そもそもジャンルもわからずやってたのでジャンル分けされてるのを知ったのは小学生の時でした。

色んなジャンルを知った上で好きなジャンルに絞っていけたので、沢山触れていて良かったなって今は思いますね。

ーハウスダンスを始めたのはいつ頃なんでしょうか?

コンテストなどで色んなジャンルを踊ってたので、その流れでハウスはやってたんですよね。

それで気づいたらずっとステップ踏んでるなって思って、いつの間にかハウスにハマってた感じです笑

世界大会で優勝したのもヒップホップが先だったりして具体的なきっかけっていうのはないんですが、
ちょうど小6くらいで現在のチームのLUCIFERを組んだのでその頃からハウスを踊ることが多くなってたと思います。

ーハウスがしっくりきたんですね。

多分一番自分を表現できるスタイルなのかなって思います。
踊ることに抵抗がないというか、頑張りすぎずナチュラルに踊れるのがハウスだったんですよね。

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ー影響を受けたダンサーを教えて欲しいです。

特に影響を受けてお世話にもなってるのはALMAのHIROさんですね。

HIROさんは自分のことだけじゃなくて、ハウスダンスシーン全体を良くしたいって世界規模で考えてて、
新しいものも柔軟に受け入れて残さなきゃいけないものを残そうとしてる。

近くでそういった活動をずっと見てきて考え方や行動力などすごく影響を受けてます。

ーKAZANEさんもイベントの主催などをしてますよね。

そうですね。若手のハウスダンサーが増えてきて、その子達が活躍できる場所を作りたくて、Miyuと二人で“Battle of Nova” というハウスの2on2バトルを主催してます。

昨年にvol.1を開催させて頂いて、コロナが落ち着いて久々のバトルだったので、
高校生以下限定でバトルの予選はソロ、トーナメントからはくじ引きでチームを組んでもらって、勝ち負けというよりはコミュニケーションをとれるようなイベントにしました。

今年の3月に開催したvol.2では、最初から2on2で23歳以下限定にして、小学生から大学生までの若い世代が混じり合ってバトルしたりセッションしたりっていう空間にしました。

あとはバトルだけじゃなくてDJタイムも楽しめるように、DJタイムかましてたで賞とかも作って、楽しく暖かい空間になるようなイベントにしてます。

ー素敵なイベントですね。2on2にこだわりがあるんでしょうか?

私とMiyuは二人ともバトルが好きで育ってきて特に2on2が好きです。

1on1だと自信があったり、メンタルが強くないと出れない子が多いと思うんですけど、2on2なら友達を誘って気軽に出れますし、負けても責任が分散されるので罪悪感が少ないんですよね。

それに一緒にバトルに出るっていうコミュニケーションや思い出も残るので、勝ち負けじゃないもう一個先のものになる気がします。

ー沢山のイベントがあるなかでBattle of Novaにどんな価値を置いてるか気になります。

今って意外と2on2のバトルイベントが少なくて、そういう中でハウスの2on2を開催してること。

あとはナイスミュージックでナイスジャッジな空間を作れるのは、これまでプレイヤーとしても一線で活動してきた私達だからこそって思います。

ちょうど私たちは世代的に真ん中にいるのも強みだと思ってて、上の世代の方が主催すると年齢層も上がってくるし、逆に若すぎる人だと内容が弱まってしまうこともあると思います。

今後も新しい形に挑戦しながら年一回でいいから続けたいですね。

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ーそういったサポート側の活動を始めたきっかけがあるんでしょうか。

やっぱりコロナですね。コロナになる前からプレイヤーとサポート両方やりたいなっていうのは思ってたんですが、
自粛が始まってそこで落ち着いて考える時間ができたのが大きかったです。

自分の周りの若い子達もコロナの間にダンスが上手くなってて、そういう子たちのサポートが出来たらいいなとも思いました。

ータイミングが来たという感じなんですね。

そうですね。私がプレイヤーとして頑張り続けてきたことでプレイヤー側の目線にも立てますし、やっぱり自分のダンスが磨かれてないと作り上げる空間も磨かれないと思います。
そこの感性や感覚が整って今があるって思うし、人のために何かをすることが今は楽しいですね。

ーKAZANEさんが今考える理想のハウスシーンとは?

みんなが幸せな状態で踊れてるシーンが理想ですね。

とにかくしんどい状態でダンスを踊ってほしくないです。
今は色んなダンスとの関わり方があるから、今やってることが幸せだってみんなが思えるような状況だったら、会った時にその好きを共有しあって幸せなシーンになるんじゃないかなと思います。

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ーKAZANEさんがシーンにどんなアプローチをしていくか楽しみです。
最後に今後の展望を教えてください。

プレイヤー側とサポート側を両立して、新しいことをしていくっていうのが自分にしか出来ないことだしやりたいことなんで、そこは絶対に両立していきたいです。

さらに言えばもっと規模感を大きくしたくて、最近はダンス以外の勉強もしてます。
例えば新しいことをやってる人に話を聞きにいったり、自分から営業をかけたり、
実際にご縁が重なって形になったりすることもありました。

今は特にダンス以外の界隈でもダンスが求められてる時代なので、ダンスシーン全体も視野に入れて規模を広げていく活動を続けていけたらと思ってます。

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