ダンサーネーム:Hagri

チーム:KEMURI

ジャンル:FREE STYLE

繊細なボディーコントロールと多彩な表現力を武器に、 様々なアーティストやファッションブランド、ダンサーとコラボレートを続ける

また昨年には所属チームKEMURIの単独公演を開催、先日にはCOTTON CLUBにて主催舞台を成功させるなど、
表現者としてナチュラルに踊りというものを探究するHagri

独自のセンスと価値観を大切に自己と向き合う彼女の感性に迫る

ー現在の活動について教えてください

なるべく余白を持って活動することを大事にしてて、
レッスンをしっかり自分が教えられる範囲でやってます。

これまでずっとプライベートレッスンだけでやってたんですが、
今一度枠に囚われないようにと思って、3月からDANCE WORKSさんでも新しいレッスンを持つことにしました。

他には、生徒と思いっきり踊る作品を作ったり、単独公演をやったり、フィーリングの合う人達と踊らせてもらったり、
あまり先を見据えすぎずその時々を大切に活動しています。

ー今回スポットライトで踊ってみてどうでしたか?

スポットライトってすごく神秘的だなって思うんです。

私は今回踊らせてもらった“Nneka”っていうアーティストがすごく好きで普段から色んな感情の時に聴いてました。

なのでその時々の記憶が蘇ってきてすごい気持ちよかったし、気を張らずに自分の気持ちに従って踊ってみました。

ー今回のダンスで後半の「アップの32ビート」がすごく印象的でした。Hagriさんにとってこの動きにはどういった想い入れがあるのでしょうか?

ちゃんと歌詞を聴かせたいだったり、自分の今の状態を把握したい時は、単純な動きをずっと繰り返した方がダイレクトでしっくりくると思ってて、
無理に踊りたくない時でも、32ビートを刻むことでまずは自分の心の内を整理できる感覚があるんです。
だからこそ好きでたくさん練習しました。

実はアップの32ビートを教えてくれた人がいて、その人は初めてダンスを教えてくれた師匠みたいな人で、ダウンよりも初めにこの動きを教えてくれたんです。

でもその時は難しくてできなくて、絶対自分の物にしてやるぞと思ってずっと練習してました。 多分師匠への恩みたいな気持ちもあったと思います。

習得してからも披露する場がなかったんですが、昨年初めてKEMURIで単独公演をすることになって、
ここでやらないでどうする!って思ってあの場で披露したのが最初ですね。

だからこそものすごく思い入れのある動きで、観てくれた人の心を揺さぶるパワーがあるのかなと思います。

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ーダンスを始めたきっかけは?

小さい頃から家の中で歌に合わせて踊ってて、確か小5くらいの時にMステでSPEEDが解散するっていう時に、なぜか私がやってるのはダンスだって気づいたんですよね笑

それから私はダンスを踊る人になる!って言ってて、中一くらいで幼馴染たちが地元のお祭りのダンスチームに入ってて、そこに私も入って本格的に踊り始めました。

ストリートダンスに目覚めたのは高校生の時で、路上でヒップホップを踊ってるカッコいい人達がいて、教えてください!って直接言ってすぐにドンキでスウェット買ってきて教わったのがきっかけです笑

ープロダンサーとしてやっていこうと決心したのはいつ頃なんですか?

もう高校卒業した時点でダンサーしか考えてなかったですね。

その頃は地元の田無の路上でレッスンを受けていて、最初は50円のクラスなんですけど、200円、500円ってクラスのレベルが上がっていって、自分も上手くなってきたなって実感が湧いていくみたいな笑
そんな感じで本当にストリートで朝から朝までずっと練習してましたね。

でも周りがどんどんダンスを辞めて社会人になり、私は気づいたら一人になってて「もうこの世にダンサーはいないのかも、、」っていうくらいの気持ちでいました。

そんな時に都心に行く機会があって、ダンサーの集まりそうなとこに行ったら同い年のダンサーがたくさんいて、ダンサーってこんなにいるんだっ!て気づいてまたダンスにハマりました笑

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ーHagriさんのダンスは自由で表現力が本当に豊かだなと感じますが、ご自身の個性についてはどう考えていますか?

個性は他人から見たものの感想が自分の個性だなと思ってます。

私は本当に踊りたいように踊ってるだけなのでそこが自由に感じてもらえる部分なのかなと思います。

表現力に関して言うと、基礎はすごく大事にしてますね。

例えば、私たちは「ありがとう」っていう言葉を操れるから相手に感謝を表現できます。
それと同じように、ダンスで感情を表現するには、体を自由自在に操れないといけない。

なのでまずはアイソレなどの基礎を磨いていくことをレッスンで教える時にも大事にしてます。

ーこれまでどんなダンサーに影響を受けたんでしょうか?

本当にみんなですね笑

この人目指してやろうとか、こういうダンサーになりたいっていうのがなくて、
常に周りに頑張ってる人達がいるし、みんな自分に持ってないかっこいい部分がたくさんあるから、
私もかっこいい人になれるようになろうと思って頑張れてます。

それこそ今、違うスタイルの人とスタジオ借りて1対1でセッションすることにハマってて、
仲はいいけど一緒に練習したことがない人とかやっぱり一緒に踊ると新しい刺激がありますね。

それで踊った後は、サウナ行ってちょっとビール飲んでバイバイみたいな、ラフな感じが大好きです笑

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ー今後の展望などがあればお聞きしたいです

これまでずっとダンスをやってきて、自分の魅せ方や周りからの評価がある程度固まってきたなと感じます。

ただ、ここで自分の道ができたでしょって絶対思いたくないんです。

今の私が私の全てじゃないはずだし、もっと広い自分を失敗しながらでも知っていきたい。

そうやって流れに身を任せながら一つ一つの踊りに魂を込めて、
いろんな場所で自分のその時出来る最大限の表現をしていきたいと思ってます。

あと一つ具体的な話をすると、

私は文章を書くのが好きで、今思ってることを文章で整理するっていうことをよくやってて、そういった文章をまとめたマガジンを作ろうと思ってます。

ずっと仲良くしてきたカメラマンの子がいるのでその子と一緒に出せたらなと思ってて、
気取った文章ではなく、自分の内から出るありのままの文章をたくさん書き溜めてます笑

まだいつ出すか機会を伺ってる段階なんですが、近々お披露目するかもしれないので楽しみにしててくれたら嬉しいです。

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ー最後にHagriさんにとって「アート」とは何なのか伺いたいです

自分の全ての感覚を自分の使命として出すことが私にとってのアートかなと思います。

自分が何を伝えたいかっていうことを大事にして、それを世に出して発信していく。

それで少しでも世の中に衝撃が渡って、変わっていく人が一人でもいたら、それが循環していってより大きなアートが産まれていくんだと思います。

だからこそ私は出すことから逃げないで常に自分と向き合っていきたいと思ってます。

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