ダンサーネーム:KONTHEFUNK

チーム:むぎちょこ

ジャンル:LOCK

キッズダンスシーン先駆け世代の1人として幼少期から活躍
独自のパーティーマインドとファンクネスでJuste Debout Japan 2020 Lockで優勝するなど今尚進化が止まらない

現在はダンサーと音楽メーカーの企画職という二足の草鞋を履き
ダンスと音楽のより親密な接点を模索するKONTHEFUNK

常識を疑い自己問答を続ける彼の思考を紐解く

ー現在の活動を教えてください

音楽メーカーで商品企画職として働きながら、ダンサーとしてレッスンを何個か持っていて、ショーケースやバトルに出たりもしてます。

あとは今アフロキューバンダンスを学んでいて、その延長でダンサーだけでサルサバンドを組んでいて演奏をしたりしてます。

ーアフロキューバンダンスについて教えて欲しいです。

アフロキューバンとはキューバのアフリカ系住民の間から生まれたラテン音楽でもあり、ダンス名でもあります。

一口にアフロキューバンといっても色々あるのですが、僕が好きなのはルンバと呼ばれるアフリカ起源の打楽器に合わせて踊るキューバのストリートダンスです。

ーKONTHEFUNKさんから見たアフロキューバンダンスの魅力とはなんでしょうか?

僕は背中や肩で踊る感じを出したくて習い始めました。

アフリカやキューバの音楽にはオンビートに音がなくてストリートダンサーは踊りづらいと思います。
その為自分でオンビートを感じるように踊ることが大事で、KONTHEFUNKという楽器がいるイメージでバンドの一部になるような感覚がおもしろいですね。

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ー今回のダンス(REEL)でもそういったバイブスを感じます。

そうですね。打点が連なったようなパーカッシブな動きだったり、独特なリズムがあると思います。

あと自分はロックをベースにやってるんですが、ロックという止める動きとは矛盾するような「ねっとり感」が自分のスタイルにもなっているのでそこも注目して見て欲しいです。

ーねっとり感おもしろい表現ですね笑 そのスタイルに行き着いた経緯が気になります。

こんなこと言うとあれですけど、多分ロックの良さを信じきれてなかったんですよね笑

当時のアライブのファイナリストが8人中7人ポッパーでこの時代ロックをやる意味があるのか?ってずっと考えてました。

あとロックのジャンルの特性として、曲が流れ続けているのにストップするってなんでだろうとかそういう根本的なことが引っかかってたんです。

でもアフロキューバンダンスやパーカッションを習って、音は点なんだけどそれで終わりじゃなくてその人の中では音が流れてて次の動きにつながってる。
つまり止まってるんだけど止まってないっていう感覚がわかったタイミングがあったんです。

意外とこれって論理的に考えられてる人っていないかもしれない、そしてその感覚を自分のダンスに昇華できたらすごいかもって考え始めたら、急に視界が開けて今は本当にロックが楽しくなってきました笑

ーすごくおもしろい話ですね。そういった固定観念を考え直す姿勢はいつ頃から身に付いたんでしょうか?

結構昔からあって、多分自分の習ってた先生にそういう人が多かったのかもしれません。

例えばRhythmalismOBAさん(@oba.funkster))はダンサーのイメージを壊してくれて、それまではダンサーって悪そうなイメージでそれがかっこいいと思ってたんです。
でもOBAさんはすごいナチュラルな格好で超クリーンなんですけど、すごくカッコいい。これも全然ありなんだって思えたんです。

あとロックはFRESH SEIJIさん(@freshseiji)に教わっているんですが、抑えるとこは抑えるけど、全部染まりきるんじゃなくて自分なりの考えを持ってる。

そんな尊敬する先輩方が周りに多くいたので、僕も一つ一つのことに自分の回答を持つようにしてます。
そういうところを周りの人もいいところだよねって言ってくれますね。

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ー現在音楽メーカーの企画職としても働いていますが、そこにもKONTHEFUNKさんなりの回答があったのでしょうか?

そうですね。就職するかダンス一本でやるかすごく迷いはしたんですがこの道を決めました。

結局プロダンサーの人でもダンス以外のこと、例えばスタジオ運営だったりイベント運営だったりをやってる人が多いと思うんです。

それなら最初から会社でそういった運営などのノウハウを学んだ方が、将来的に役立つなと思いました。

あとはやはり途中で会社員になる方が難しいので新卒で会社に入りました。

ー会社員になったらダンスが疎かになるかもしれないという不安はありませんでしたか?

ありましたけど、結果的に今が一番ダンスのことを考えられてる気がします。
ダンス歴が今年で24年になるんですけど、今が一番ダンス楽しいですし、一番上手いと思います。

僕の中で優先順位はあくまでダンスです。ダンスができないならやめる気でいますし、そうならないように仕事も頑張るっていう感じですね。

もちろんダンス一本の人は生活や人生を背負ってて、その凄みは僕に出せないとこなので羨ましさはあります。
でも結局どっちの道を選んでも突き通したもん勝ちだと思うので、社会人やりながらでもプロに負けないくらい活躍できるっていうことを僕が証明したいですね。

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ー今後の更なるご活躍が楽しみです。最後に今後の展望を教えて欲しいです。

まずは一生踊り続けたいですね。

さらっと言いましたけど、OBAさんが好きなことを続けるだけでも大変っておっしゃっていて、一生ダンスにハマれる人って一握りで、続けられることも才能だと思うのでそこは目指したいです。

あとは音楽とダンスをもっと対等な関係にしていきたいです。

音楽があってダンスみたいな主従関係ではなく、ダンスと音楽を作る場が一緒の現場になるようなものを作っていきたいです。
ダンサーだけで組んでるサルサバンドはそのワンステップ目という感じですね。

バンドはまだ練習中で今年中にはお披露目したいと思ってます。
最初はコピーバンドからで、ある程度までいったらダンサーならではのアプローチを混ぜていきたいと思っているので、楽しみにしてて頂けたら嬉しいです。

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