Natsuki
Natsuki
-JOKER
-orb
-HIPHOP
小学生からダンスを始め、小4の頃には avexの選抜チームに所属し、ダンスの基礎を磨く。
高校生からはEn Dance Studioに通い更にスキルを磨きながら、自分のダンススタイルを模索する。
現在は都内で複数のレッスンを持ちながら、Nissyや東方神起、lolのhonokaなど有名アーティストのサポートダンサー、ライブダンサーなどを務める。
今回のインタビューでは、Natsukiさんの三つの転換点を軸に、
着実にダンサーとしての道を歩んできたこれまでの軌跡、
さらに現在力を入れる地方WSや、海外への展開を含めお話を伺った。
『指先は筋肉痛になるくらい意識する』
ー今回REELで踊っていただきありがとうございました!
踊る時に意識してることや大事にしてることはありますか?
ありがとうございました!
普段から大きく動くことを意識してて、私は身長が高い分しっかり下がったりしないと他の人より目立ちやすいんです。
あとは手とかもかなり意識してますね。
元々手の使い方にクセがあったんですけど、 指先を意識しただけで結構変わるなと思って、筋肉痛になるくらい力を入れて踊ってたりします笑
そういう細かいところも丁寧に、大きく魅せられるように意識しながら踊ってますね。
-指先が筋肉痛になるって凄いですね笑
そうしたら今回(REEL)の選曲についてもお伺いしたいです。
今回はralph × Leon Fanourakisの「what's your name?」という曲で踊らせていただきました。
日本のHIPHOPは男性でも声高めの人が多い印象があって、踊り方も少しキャッチーになっちゃうんです。
でもこの曲は声が低くてかなりダークな雰囲気があるので、ガラッと雰囲気を変えたくて選びました。
歌詞とか途中に入る相槌とかも全部かっこいいので、そういうところを仕草とかで表せられるように色々考えながら振りを作りました。
-重くて切れ味のある振りがすごくカッコ良かったです!
今回の踊りの中で特に注目して欲しいポイントなどはあったりしますか?
これも普段から大事にしてることなんですが、振りを作る時に抑揚をかなり考えます。
詰まりすぎてると淡々とした踊りになっちゃうので、抜くところは抜いて、力を入れるところは入れてっていうのを意識してるので、その差をぜひ見ていただけたらいいなって思います。
『avexの選抜チームで基礎が磨かれた』
ーありがとうございました!
ここからはNatsukiさんのダンス人生にフォーカスしてお話を伺いたいのですが、
まずはご自身の中でここで踊り方や価値観が変わったという、3つの転換点を教えて頂きたいです。
一つ目は、小学校4、5年生くらいの時にavexの選抜チームに合格したことです。
二つ目は、高校生からEn Dance Studioに通い始めたこと。
三つ目は、高校3年生の時にKAYちゃんと出会ったことですね。
ーありがとうございます。その3つを軸に質問していきますね。
まずはそもそもダンスを始めたのはいつ頃ですか?
本格的にダンスを始めたのは、小学校2年生の頃ですね。
元々お母さんが地元の小さい子を集めてダンスを教えてて、小2の時にスポーツクラブに入っているavexさんに通い始めました。
-お母さんもダンスをされてたんですね。
最初に入ったavexではどんなジャンルのダンスを教わっていたんでしょう?
その時はすごい幅広くて、HIPHOP以外にも、WAACK、PUNKING、LOCK、HOUSEなども習ってました。
今みたいなパキパキした激しいダンスに傾いたのは、本当に高校生になってからって感じですね。
-そうしたら転換点の一つ目で、小4くらいでavexの選抜チームに。
そうですね。やっぱりやっていくうちにどんどん上手くなりたいという気持ちが湧いて、 とにかく負けたくない、いい位置にいたい、 評価されたいとか、上手いって言われたいっていう一心でずっと踊ってました。
-選抜クラスはそれだけレベルも高いと思うんですが、雰囲気とかはどうだったんでしょう?
まずは当時からかっこいい先輩が周りにいて、すごいなーって感じで刺激を受けてましたね。
周りは仲は良いんですが、負けず嫌いな子が多いので、踊る時や位置決めになるとバチバチしたりはありました。
でも本当に刺激的な環境で、あの空間があったから自分は変われたなって思います。
-小さい頃から切磋琢磨できる環境があるのは素晴らしいですね。
スキルは勿論だと思うんですが、内面での変化などもあったんでしょうか?
小学校4年生くらいまでは割と親にやらされてる感覚があったんですけど、 選抜に入ってからは、先生から怒られることや自分自身踊れてないことが悔しくて、自主的に練習に対してすごい力を入れるようになりました。
そのお陰でダンスの質もどんどん変わっていって、あの時に基礎をとにかく磨いたことが今に活きてますね。
『プロダンサーへの意識と、自分のスタイルに気づくきっかけ』
-転換点の二つ目では、高校生からEn Dance Studioに通い始めたということですが、 これは何かきっかけがあったんですか?
学校が普通の都立高校だったんですが、ダンス部が強いで有名なとこだったんです。
それでダンスに活発的な子が近くにいたので、その子達に引っ張られながら一緒に体験を受けに行った感じですね。
ちなみに同じクラスには今Dot.というチームで活躍してるTakumiもいたりしましたね。
-そうだったんですね! 実際Enに行ってみてどうでしたか?
周りは本気でやってる子ばっかりで、最初は正直めっちゃ怖かったです笑
私は火曜日のHIGEさんとかAkanenさんのレッスンに行ってたんですけど、そこは割と同世代が多くて、 しかも入った時期にたまたまEnの発表会があってそこで友達が増えて楽しくなっていった感じですね。
-確かに自分の所属してたダンスサークルでも、Enに通ってる人は本気度が違うって感じでした。
Enに通うようになって、自分の中で特に変わったことはありますか?
やっぱり上手い子ばかりなので、自分の主張がないと目につかないなと思って、 それからは踊り方や行動が変わったと思います。
例えばレッスンもなるべく前で受けるとか、ちょっと周りと違うように踊るようにしたり、主張をするようになっていったと思いますね。
-結構その時からプロダンサーになりたいという意識があった感じなんでしょうか?
そうですね。それこそ当時からMVの撮影だったり、サポートダンサーだったり、 あとはWebCMの撮影とかのお仕事をちょこちょこやらせて頂いてましたね。
-では三つ目の転換点で、高校3年生でKAYさんに出会ったということですが、現在KAYさんのプロデュースチームにも所属してますよね?
そうですね。 orbというチームで一緒に活動させてもらってます。
KAYちゃんのことはインスタで偶然見つけて、直感的にこの人好きだ!って思ったんです。
ダンスはもちろんファッション、メイクとか全部好きで絶対に関わりたいと思って、
その時たまたまナンバーのメンバー募集があって、それに参加することができて認知してもらえたんです。
そこからはもう本当に食らいつくように、 どこに行っても自分がいるみたいな感じで笑
でもそれがあって今一緒に踊らせていただいたりしてるんで、本当に衝撃的な出会いでした。
-本気の好きが伝わってんですね笑
そうですね笑
最初インスタだけで見ると怖そうなイメージもあったんですが、実際会ったらすごく優しくて本当に可愛くて、それでいてしっかりもしてるんです。
自分もこうなりたいって思えるような人だったんで、 絶対についていこうってすぐに決めましたね。
-KAYさんと出会ってどんな影響を受けたんでしょう?
自分のやりたいダンスのスタイルを見つけられたことが大きいと思います。
それまでは avexや部活で踊ってたので、自分がやりたいダンスというよりは、習ってたダンスをそのままやってた感じだったんです。
でもKAYちゃんに出会って、音にはめたり、パキパキ早い振りを踊ったりするのが好きなんだなって思って、そこから自分が作る振りとかもどんどん変わっていきましたね。
『東京から地方、そして海外へ。物怖じせず活動を広げたい』
-そこで自分の個性を見つけられて、現在のご活躍にも繋がっているんですね。
現在のこともお聞きしたいんですが、今特に力を入れてる活動はありますか?
地方WSですかね。
まだ数は少ないんですけど、大阪とかにはよくWSに行っていて、東京だけに留まらずいろんなところに行きたいですね。
とにかく一つ一つのWSに力を入れて、それで評価されたらまた次も呼んでもらえると思うので、今は地方強めで頑張ってます。
-地方のその先のイメージなどもあるんでしょうか?
海外にも行きたいとは思ってます。
この前韓国に行った時知り合ったダンサーさんが、東京に来た時にコラボクラスをさせてもらって、次は韓国でもって誘ってもらえたんです。
海外ではまだ教えたことがないので、ずっと気になってはいたんですけど、そのチャンスが今あるので来月行ってみようかなと思ってます。
-どんどん活動の範囲を広げているんですね。
ちなみに現在はJokerというチームも組んでいますよね。
そうですね。Ami Higuchiと二人のチームで、主に夏と冬に年2回ワークショップを開いてます。
-JokerではGENKANというオンラインコミュニティーもされてますよね。
そうですね。
そっちは会員限定で、毎月レッスンを開催したり、フリマとかも開催したりしてます。
今40人くらい参加してくれてて、より近い距離感でコミュニケーションが取れるので、私達のナンバーやクルーに参加したい子はここが一番の近道になってますね。
-次はNatsukiさんが追いかけられる立場ですね。
将来のこともお伺いしたいのですが、ダンサーとしてどうなっていきたいなどはありますか?
理想としては、地方や海外からWSで呼ばれるくらいのスキルつけたいですし、仕事面でもバックダンサーは小さい頃から憧れてたのでそっちも精力的にやりたいですね。
あとは、どんどん自分が大きくなっていって、 自分の今通ってくれてる生徒とかを 一緒に巻き込みながら、大きくなっていきたいなっていうのはすごい考えてます。
-Natsukiさんがプロデュースチームを持つ日も遠くなさそうですね。
プロデュースチームはいつかやりたいなって思ってます。
そこにまた憧れを持ってくれる子が増えて、 それで所属してる子もどんどん上がっていけたらいいですね。
-人としてこんな人に憧れるとかはありますか?
結構ざっくりしてるんですけ、やったことないこととか、自分が知らないこととなると踏み込む勇気が中々出ないんです。
でもそういうことに物怖じすることなく挑戦する人がいっぱいいて、
自分はそういう人にすごい憧れがあるので、 どうにか頑張って活発的にというか、怖がらずに色々挑戦できるようになっていきたいですね。
-新しいことをやるのは怖いですけどそういうのも楽しめるようになれば、どんどん広がっていきそうですね!
Natsukiさん本日は貴重なお話ありがとうございました。
ありがとうございました!