龍

HIPHOPを軸にジャンルにとらわれずオリジナルのスタイルを貫く、オタク高校生ダンサー。
バトルを中心に活動する「龍と勇太」では、あきばっか〜のVol.22で優勝、さらにNHK「沼にハマってきいてみた」にも取り上げられる。

持ち前のダンススキルとアニメ声優好きが注目され、2022年10月にオタクプロダンサー集団「REAL AKIBA BOYZ」へ加入。
YouTubeチャンネル登録者数は56万人（2023年4月現在）を誇る。

また今年のマイナビ DANCE ALIVE 2023 FINAL HIPHOP SIDE FINALISTにも輝き、更なる躍進が期待される。

今回はそんな龍さんのダンス人生を振り返りながら、
オリジナルのスタイルが確立されていった経緯、 さらにRABを通して活動の幅を広げ続ける龍さんの現在に迫る。

ー今回REELで踊っていただきありがとうございました！
まず最初のビジュアルのインパクトが凄まじかったです笑

ありがとうございました！

あれは抱き枕カバーなんですけど、TikTokでそれを着て踊った動画が伸びまして、僕の正規の衣装になりました笑

ーもはや衣装なんですね笑
ちなみにどういったキャラクターのなんでしょう？

『Re:ゼロから始める異世界生活』という作品のレムとラムの抱き枕で、
この作品のヒロインのレムが物語の最初は結構ツンというか冷たい感じなんですけど、
ちょっとずつ主人公に心を開いてどんどん可愛くなる所が好きですね。

－これまでのダンサーさんにはない世界観で最高でした笑
今回のダンスで注目して欲しいポイントはどんなところでしょう？

今はジャンルはHIPHOPでやってるんですけど、趣味でBREAKINもやっていて、
ジャンル関係なく自分のやりたいことをやってるとこをまず見て欲しいですね。

あとは曲がめちゃくちゃ速いんですよ。
今回使用した曲は『ウマ娘』というアニメの楽曲で、Re:ゼロと同じくらい大好きな作品です。

普通踊りたいとは思わないくらい速い曲なんですけど、やっぱり好きだからっていう想いを乗せて、
これでも踊れるんだぞ！っていうのを見せたかったですね。

ーバラエティーに富んだダンスも最高でした！
ダンスもアニメも、好きを掛け合わせて龍さんのスタイルが出来上がっているように感じますね。

本当に型にとらわれず素直に楽しいこと、自分のしたいことをやればいいかなって僕は常に思ってますね。

それがその人のダンスになると思っていて、他の人の好きなものが溢れてるダンスを見るのが僕は大好きです！

ーありがとうございました！
ここからは龍さんのダンス人生にフォーカスしてお話を伺いたいのですが、 まずはご自身の中でここで踊り方や価値観が変わったという、3つの転換点を教えて頂きたいです。

1つ目は、ULTIMATE CREWのATZOさんと、ASCHE/VIBEPAKの天然さん、この2人に会ったことが人生の転換点かなと思っています。 小4くらいの時ですね。

2つ目が、同じくらいにアニソンダンスバトルというものを知って、出始めたことですね。

3つ目が、中学生の時に、DANCE＠LIVEで全国を回るようになって、バトルに集中して出るようになったことですかね。

ーありがとうございます。その3つを軸に質問していきますね。
まずはそもそもダンスを始めたのはいつ頃ですか？

僕がダンスを始めたのが3歳の時で、元々親も僕もディズニーがめちゃくちゃ好きで、ディズニーランドによく通っていたんですよ。

そこで僕がショーダンサーを見て真似して踊っていたらしくて、
それを見たお母さんがテーマパークダンスを教えるスタジオに通わせてくれたんです。

－最初はテーマパークだったんですね。
現在のメインでもあるHIPHOPに出会ったのはいつ頃なんでしょう？

そのテーマパークのスタジオに通っていた時に、上のクラスにお兄ちゃん的な存在の人がいて、
今はディリーガーでValuence INFINITIESのメンバーになっているKOTAという人なんですけど。

その人がストリート系のスタジオに移ったので、僕もそっちに行きたいなと思ってストリート系のダンススタジオに移って、
そこでHIPHOPに出会いました。

–実際HIPHOPを始めてみて、どうでした？

いろんなジャンルをやっていたので、自信はあったんですけど、意外と難しくて、全然レッスンの振りも覚えられないしって感じで、最初はめちゃくちゃ苦しんでましたね。

踊れるようになってきたみたいなタイミングは、始めて1年後の最初の発表会が終わった時ぐらいで、
その時に先生の踊りになれたというか、ようやく形になってきたという感じでした。

－当時はバトルなどにも出れてたんですか？

お母さんが結構チャレンジャーでダンスバトルに僕を参加させてて、
それでHIPHOPをちょっとずつ体に染み付かせて、フリースタイルで踊ってましたね。

－転換点の1つ目で、小4でまたスタジオを変えてということなんですけど、これはさらにダンスが上手くなりたいという思いがあって移った感じなんでしょうか？

そうですね。そこで僕の中でHIPHOPの天然さんと出会って、この人についていくべきだって思った人で、
ダンスのスタイルも大好きだし、人として尊敬できるところも多くて、この人のダンス人生が凄いかっこいいなって思いました。

形にとらわれないというか、ASCHE/VIBEPAKや天然さん、マサトさんが常識を覆していく感じで、音楽に寄り添って踊るっていうのがめちゃくちゃくらいましたね。

ーATZOさんにも同じタイミングくらいで教わった感じですか？

そうですね。僕のスタイルって、足の動きとかヒットが多いスタイルになってるんですけど、
天然さんで習ったことにプラスして、この音楽に対してだったらATZOさんの動きを取り入れた方が絶対気持ちいいっていうのがあってミックスした感じですね。

なのでATZOさんと天然さんの影響で僕のダンスができていて、人としても尊敬しているお二人は僕の中で凄い大きいですね。

ー龍さんのスタイルの原点はそのお二人にあったんですね！
転換点の二つ目では、A-POP（アニソンバトル）にも出始めたということですが、元々アニメが好きだったんですか？

アニメは元々大好きで結構見てたんですけど、その中でもアニソンダンスバトルで流れる曲って、結構マニアックな曲が多くて、
自分はマニアックなアニメを知っているわけではなかったので、アニソンダンスバトルに出るようになって、さらにオタクになっていった感じですね。

ーA-POPに出始めて、ダンスの面で変わったこともあるんでしょうか？

だいぶ変わりましたね。ストリートのバトルに出ても踊れない曲がないというか、なんでも踊れるって笑

というのも音の速さと、バラエティの面で情報量がアニソンってやっぱりスゴいので、ブレイクビーツでも何でもアニソンには情報量では勝てないなと思って、
本当に自分の踊りの幅が広がったと思いますね。

ー確かに今回の曲も凄まじい音数とBPMの速さでしたね笑
ストリートとA-POPで踊る時の違いもあるんでしょうか？

結構使い分けますね。ストリートのバトルではどんな曲がかかっても落ち着いて、自分の踊りをするっていうことは大事にしてますね。

一方でアニソンはとにかく好きを伝えます。
あとは見てる人を楽しませるっていうのも大事にしてて、楽しませる上でBREAKINがあったらおもしろいなって思って、BREAKINを混ぜたのもありますね。

ーなるほど。ストリートのことももう少し伺いたいんですが、転換点の3つ目で中学生からDANCE ALIVEに挑戦ということですが、それまでは出てなかったんですか？

他のバトルには出てたんですけど、地方行ったりはしてなかったかなっていうイメージで、
ALIVEで地方予選とかを回り始めたのが中1、中2でしたね。

中学生になった頃に勝ちに行けるような実力がついたっていうのもありましたし、
一人とか友達とかだけで地方行く楽しさを知ったりとか、だいぶアクティブになったと思いますね。

ー中学生の時は毎年出場してたんですかね？

そうですね。中1の時はかすりもしなかったんですよ。トーナメントも上がれないしって感じで。

中2になってようやく上がれて、初めてKIDS SIDEでファイナルの両国に行けたんです。
ただその年のファイナルがコロナでなくなって、次の年に持ち越しみたいな感じになっちゃって。

中3は受験があったので勉強に集中してましたね。

ー今もかなりALIVEに力を入れてる感じがしますが、やはり龍さんにとってALIVEは大きなタイトルでしょうか？

大きいですね。僕が初めて見たダンスバトルとかも全部ALIVEですし、
国内で一番大きい大会でもあるので、懸ける想いはやっぱり何よりも大きいです。

今はALIVEで優勝するってのが一番の目標で、先日予選で優勝して今年はファイナル行きが決まったんです。

初めて大人のダンサー達に混じって自分の力を試せる機会ですし、海外のダンサーも上がってるんで、自分にとっていい経験になったらと思って楽しみにしてます。

ー現在の主な活動はどんなことをしてますか？

今所属してるRAB（REAL AKIBA BOYZ）では定期的にライブをやったり、それに向けたリハをしてます。

個人的な活動で言うと、ストリートダンスの練習と、
あとはSNSに強くなりたいなと思って、この1、2年ずっとTwitter、Instagram、TikTokの毎日投稿を続けてフォロワーを伸ばそうと頑張ってますね。

ーRABのことを聞いていけたらと思うんですが、まず龍さんが思うRABの魅力はどんなところでしょう?

RABはオタクなプロダンサー集団で、みんな経歴がすごくて、
アニソンダンスバトルで日本一、フルボディタットの日本一、あとはBREAKINで世界一位とか日本代表になってるメンバーがいます。

それでもみんなやらせでも何でもなく、ちゃんとオタクをしているところが魅力です笑

ーまさに好きを掛け合わせて、新たな時代を切り拓いてる感じがありますよね笑
龍さんがRABに入ったきっかけは何だったんでしょう？

RABのリーダーの涼宮あつきさんが開いている『あきばっか〜の』というアニソンダンスバトルの全国大会みたいなものに毎回出ていて、そこであつきさんに知ってもらったんです。

それでRABのメンバーのけいたんさんに目をつけて頂き、RABで踊らせたいと思ってくれたらしくて、
まずはコラボ動画を撮らせてもらって、それがかなり反響が良くて相性がいいんじゃないかってなったんです。

それでけいたんさんやメンバーから直接RABに入らないかって言われて、もちろんお願いしますって言って加入させてもらいました。

それが去年の9月なので、入ってちょうど半年くらいですね。

ー実際に入ってみて、龍さんのRABの中での立ち位置はどんな感じでしょう？

うちの最年長メンバーが39歳で歳が結構離れてるんですよ。

僕は末っ子で、イキリキャラというか、普通に仲良くなんでも言い合えるような関係で甘えさせてもらってますね。

ーRABに入って何か変化したことはありますか？

僕は声優さんがめちゃくちゃ好きなんですが、RABとしてダンスをアップしたら僕の好きな声優さんから反応をもらえることがあって、
RABの影響力というのをヒシヒシ感じてますね。

ーすごい！声優さんとのコラボなどもあるんでしょうか？

ありますね！
来月ライブがあるんですが、僕のめちゃくちゃ好きな東山奈央さんっていう声優の方がゲストで来てくれます。 本当に夢が叶ってますね笑

ー最高の仕事ですね笑
これまでのRABで特に思い入れのあるショーなどはありますか?

僕が入ってすぐに、国内トップレベルのキャパを誇るさいたまスーパーアリーナでニコニコ超パーティーというイベントで、ゲストショーで踊ったんですよ。
それは特に緊張しましたね。

人が大勢いるし、もともと知ってるイベントでちっちゃい頃に行ってたりもしたので、
RABになって帰ってきたっていうところで重みがありましたし、責任感とプレッシャーはかなり感じましたね。

同じ時期でもう一つ『YouTube Fanfest』っていう海外のYouTubeイベントに、日本代表でRABが選ばれてシンガポールに行きました。

世界中の人の前でダンスを披露してきたっていうのが僕の中で思い出ですね。

日本の枠では、 Travis Japanさんや、アカネキカクさんなど凄い方達と一緒で、入って早々こんなことあるなんてと思いましたし凄い楽しかったですね。

 YouTube Fanfest 10

ー一気に活動の幅が広がってますね。
今後のRABとしての目標などもありますか？

声優さんとのコラボをどんどん増やしていきたいですね。

僕の好きな声優さんとコラボもしたいですし、RABっていう発信源から僕の好きなマニアックな声優曲とかを広めていきたいです。

声優さんの普教活動と関われる仕事を一緒にやれたら最高ですね。

ー僕も今日龍さんがオススメしてるDIALOGUE＋の動画を見てて、本当に好きだからこそやっぱり熱意がすごい伝わってきました笑。

嬉しいです笑

めちゃくちゃ好きなんですよ。 DIALOGUE＋もYouTube動画を上げてからメンバーさんから反応もをらえたりして、本当にRAB入って恩恵を受けまくってます笑

ーRAB以外にもダンサーとしての今後もお伺いしたいです。

RABの仕事は結構忙しいですし、学生生活もあるので、ストリートのバトルに触れたり、ストリートの練習が少なくなっちゃうことがあるんです。

それもでもストリートのスキルが落ちないように、バトルに出続けて、最前線で踊っていけるようにしたいですね。

その一方でRABを並行してやってるみたいな、ちゃんと両立させながら続けていきたいです。

ー確かにプロダンサーとしての説得力は大事ですもんね。
人としてどんな人になりたいなどはありますか？

RABに入って思ったのはやっぱり僕は周りの人にだいぶ恵まれてるなって思って 、
僕が有名になったりすることで周りの人が喜んでくれたり、 あとは当たり前ですけどそういう感謝を伝えられる人になりたいなって思います。

ー本日はありがとうございました！最後に告知があればお願いします。

まずはREAL AKIBA BOYZとしてYouTubeをやっているので是非チャンネル登録をしてほしいのと、動画も沢山見て頂きたいですね。

後は僕が個人でやってるSNS（インスタ、TikTok、Twitter）もフォローしていただきたいなって思います。

Twitterは基本RABの活動だったり、オタクみたいなツイートが多いですね。
インスタは結構真面目にダンスの動画などを投稿してる感じで、TikTokはさっきの抱き枕カバーだったり、ダンス以外のことも日常で楽しいことがあったら上げてる感じなので、ゆるっと見てほしいなと思います。

それと僕が好きな声優さん、 DIALOGUE＋だったりLiella!だったり、声優の水瀬いのりさん、など名前を出したら一生止まらないんですけど笑
僕が常にTwitterでツイートしてるので、たくさん知ってほしいなと思います！

ーダンス好きもアニメ好きも気になった方は是非フォローして欲しいですね！
龍さん本日はありがとうございました！

ありがとうございました！